#5.白昼夢.¿
かき消された影の正体を
僕たちはいつまでも、わからないまま───
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コンビニから帰ってきた君がぶら下げた
ビニール袋に入っていたのは、
、たばこ、だけ
「なんでっ、?」
ひひっと笑う君が続けて一言
「君は少し、馬鹿だったみたいだね.」
いつも通りの笑顔が怖い、ねえ
君を拒絶してしまった僕が、1番怖、い──
「っはぁ、、…っ」
どうやら,夢だったらしい.
いつのまにか、昨日影を重ねたアイツは帰っていて、
病室の中、君と二人きり。
───初めて会った時は、なんとも思ってなかった、はず
友人の勧めでなんとなく付き合って、
いつからかこの恋に溺れていた.
。
窓から入る風に、君の前髪が揺れる、
少しだけ、指先を前髪にぶつけた。
さらさらとした感触が心地よい、
「んん、っぅ」
まぶたがゆっくり開いてゆく。
───君が、目を覚ました。
昨日ぶりに見た君の茶色い瞳、
声をかけようと口を開きかけた僕の思考が、
何らかの衝動で抑えられる。
なんだかいつもより、寂しそうな気がした。.
口を閉じ切った僕。まるで時が止まったみたいな、空気感
「───どちら様でしょうか?」
神様、これは,あの夜君を亡くそうとした、
命を粗末にしかけた、
僕への、罰ですか───?
。
、
。
、
失ってから気付いたモノは、
君の大切さだけじゃ、なかったみたい
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