何度でも君に、逢いに行く【①】
初投稿です。
連作なので、今後も見てくださると嬉しいです。
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今日の山は不思議なほどに静かだった。
鳥の鳴き声がしなかった。動物にも会わなかった。
だから少し、変だと思った。
後ろを歩いていた女性二人組の声が聞こえた。
「少し、揺れてない?」
次の瞬間、大きく何かが弾けたような、そんな音がした。
驚いて、暫く何も考えられなかった。
気が付くと、目と鼻の先に赤黒いドロドロしたものが迫ってきていた。
まだはっきりとしない頭の中で、ああ、噴火したのか、と思った。
遠く、遠くで、走って、と叫ぶ声がした。誰かの叫び声が聞こえた。
薄れゆく意識の中、ものすごい熱に包まれながら。
ああ、まだ彼と沢山居たかったなと、私の頭の中にそんな場違いなことがよぎり。
意識が、途絶えた。
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拙い文章ですが、拡散よろです。
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