僕の青瞬(ぼくのせいしゅん)
青くて一瞬で通り過ぎてしまう最後の夏。
表の顔は、優等生。
裏の顔は、ヤンキー。
言葉が出なくて暴力を振るう毎日。
クラスメイトは僕の裏の顔を知らない。
ネットで出会った同じくらいの年齢の人たちと、夜遅くまでムカつく奴らを殴っていく。
あぁこの夏こそは、と思ったが僕には無理みたいだ。
親は、塾にいると思っているのだろう。
僕は弱いから。
僕は弱いから。
暴力でしか解決できない。
ネットで出会ったような人たちと誰であろうと、うざいから言う理由で殴る。
けど僕たちは傷一つない。
だって弱いから。
僕は弱いから。
こんな僕は誰よりも弱虫で、こんな僕を誰か気に止めて。
誰か救って。
弱虫の自分を。
この夏こそは、とか言い訳する自分を。
一瞬ですぎていく決心と夏。
青々とした空が僕をにらみつける。
照りつける太陽の光が僕を焼きつける。
こんな僕を救ってほしいと泣きながら一瞬出すぎていく決心と青の夏。
ねぇ、僕は弱いから。
ねぇ僕を救って。
一瞬ですぎていく決心と夏。
青々とした空が僕をにらみつける。
一瞬ですぎていく決心と夏。
太陽の光が僕を焼きつける。
弱い僕と一瞬出すぎていく決心と夏。
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