第13話ステップ バイ ステップ編②
まったく女心は難しいものだ。ただ単に男達が単純すぎるのかもしれないのだが自分も男なのでこれ以上は考えないようにしておく。
4階に出現するあのスライムの飛び付き攻撃はデバフの鈍足だけかと思っていたのだが、防具は金属製だったのでスライムは浸透しなかったので大丈夫だったのだがその下に着ていた服やインナーにはしっかり浸透し耐久値をゴッソリ持っていったらしい。
実際にスライムの攻撃を受けたイスズが言っていたので間違いないだろう。
それで今は中央都でイスズの服の買い物お供をしているところです・・・
これは俺がイスズが話しかけている時にアイテム整理ををし、内容を聞かず
「うん」と言ってしまったのが原因だ。
「これ、どうかな?」
通気性の良さそうな白色のシャツと青色のスカートを持ってきて俺に見せてくる。
(こういうの、あっち(現実)の世界でも見たことあるな。)
さっきみたいなことにならないようにしっかり返事する。
「いいんじゃないか?動きやすそうだし」
「やっぱり?いいと思ったんだよね、買ってくるからちょっと待ってて」
店の奥にいるNPCの所へ走っていく。
少し店の前で待っているとイスズが店の中から出てくる。
「じゃーん!どう?」
「いいんじゃないかな」
「もうちょっと褒めてれたっていいじゃない」これくらいの小さい声だったら彼には聞こえないだろう。
「なんか言ったか?」
一緒にボス攻略をし、3階から4階への転移門に入り出てきた時からそれまで着ていたフード付きコートを外し、今は綺麗なロングの黒髪と少し暗い青色の目が見えており思った以上に綺麗だったため中々目を合わせずらい。
「い、いや何でも」
「ならいいや、今から俺は迷宮塔4階に戻ってクソ硬クワガタ狩るけど」
「さっきのクワガタの倒し方教えて」
「じゃあ早速迷宮塔行こうぜ」
空間転移門に近寄ると白いウィンドウが出てくるので、行きたい階数の数字の4を打ち込みYESボタンを押す。
数時間前まで居た場所に戻る。
視界の光が消え、緑の森林が見えてくる。
「おっ、2人も来たのか」
空間転移門の前の安全地帯でシャルロット達前線組が出迎えてくれた。
「なんだ、やっと来たのか」
「ビャク君失礼よ、あの時助けてもらったでしょ!」
まるで学校の三者面談の時の母親のみたいな言葉を投げてくる。
「背中叩かなくてもいいだろぉ」
「2人とも仲がいいんだな!」
「そんなことない!」「そんなわけないでしょ!」
シャルロット以外のプレイヤー達からも笑いが起こる。
俺とシャルロットと人悶着あったプレイヤー、カランは居なくカランに加担していたプレイヤー達も同じくいない。
気になったので前線組のリーダー的人物であるシャルロットに小さい声で聞いてみる。
「カランはどうした」
「あの時以降姿が見えないんだ」
「そうか、不快になるようなこと言ってごめんな」
「いや大丈夫だ、私も気になっていたとこだしな、こんな話してもなんだし相方のところに戻ってやりな」
こっちをキョトンと見つめてくるイスズをチラッと見て、シャルロットにお礼をしイスズのところに戻っていく
「そうするよ、ありがとう」
(続く)
〈後書き〉
今回も読んでくださりありがとうございました!
初めての方は初めまして、いつも読んでくれてる人はありがとうございます!
ビャクとイスズ、シャルロット達前線組合流、というところで終わってしまいすいません・・・
私もやっと迷宮塔4階攻略開始できるかも!と興奮していたのですがねww
最近は一話一話短くなり、しかも投稿ペースが遅いという小説家としてあるまじきことになっているのですが多めに見て下さい・・・やる夫にハマってしまったw
書く内容は決まっているので後はタイピング早くするだけです。
次回は第二の主人イロハ達が未発見ダンジョンに挑むところからとなります。
ビャク編ステップ バイ ステップは一回話を挟んでからになりますのでビャク編好きな人はすいません(´;ω;`)
どれぐらいの人が読んでくれてるのか知りたいので、ここまで読んでくれた人はいいねしてください!
また次回会いましょう!