《手話》 2話
はじめまして。私、花栗碧凪と申します。私は中途失聴者です。中途失聴者とは、育ち盛りの途中で耳が聞こえなくなった人の事です。耳が聞こえた時と、聞こえなくなった時の様子がガラッと変わりました。空間で例えると、光はあるのに、音はない世界に閉じ込められた感じです。とても辛かったんですが、そこに手を伸ばしてくれたのは、森山花楓ちゃん。すんごく優しくて、可愛くて、そんな子でした。因みに中学校に入ってから、初めての友達です。すんごく嬉しかったです。私、中学生になってから、友達なんて作れないって思ってたので。そして、西園寺怜央くん、東山結乃菜ちゃん、石井天太郎君、音ノ瀬蓮君などの人達に会いました。耳が聞こえなくても生きていけるんだ。って思えました。とても嬉しかったです。
?[トントン]
花『あっ。~~~ヾ(^∇^)おはよー♪花楓ちゃん。』
森『もー。手話だから分からないけど、声に出したら、花楓ちゃん。って言ってるんでしょ。』
花『当たり。あと、~~~ヾ(^∇^)おはよー♪結乃菜ちゃん。』
東『~~~ヾ(^∇^)おはよー♪元気そうで何より~~。』
森『~~~ヾ(^∇^)おはよー♪結乃っ♡』
東『♡付いてるでしょ。』
私の為に皆手話を覚えてくれた。それが、私にとって、一番嬉しかった。私に関係ない話も、手話でやってくれた。きっと私は、幸せ者。耳が聞こえないからってどこかで虐められてるかも知れない。何度だって、胸に言いたい。私は、シアワセモノだって。でもね、この時私は、知らない。私たちの友情にヒビが入るのを。。。
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