夢小説2
夢小説1
https://tohyotalk.com/question/229511
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〜パスタ〜
舎弟「………あのーカシラァー………」
「あ？」
舎弟「パスタどうしましょう」
「こいつと一緒に食いたいから２つとも置いとけ」
舎弟「分かりました！」
……あの後こいつは寝てしまった
たくさん泣いて俺の腕ん中で…
かわいそうだな…父親に暴力振るわれてたみたいだ
最近の傷と古傷がある。しかもたくさん。
父親は死んで当然だ、こんないい奴に暴力を
振るいやがった、昔と変わんねーんだこいつは
性格も何もかも優しくて綺麗なまま…
俺を、優しくなぐさめてくれた。
俺はヤクザって言う汚ねぇ道に進んじまったが
諦めたくねぇ…俺はお前が好きだ…
『……ん……』
「！」
『あ、左馬刻おはよう』
「…バーカまだ夜だってんだ」
『馬鹿じゃないもん！』
「はいはい悪い悪い、寝起きでも元気だな」
からかったら、反応が可愛くて
ついついやり過ぎてしまいそうになる
ほっぺたをぷくっと膨らませてプイッと
そっぽを向いた頭を撫でる。
『昨日ありがと…』
「ん？」
『……泣いたから…迷惑かけました。』
「…………」
迷惑なんかじゃねぇのに
泣いたっていいのに
悪い事をしたみたいに言うな。
お前は悪くなんてないのに………
辛かったよなぁ…
苦しかったよなぁ…
最近まで実の親から殴られて痛かったよな…
守れなくてごめんな。
そんな思いであいつに抱きついた
最初はびっくりしてたがもう慣れたみたいだ
『左馬刻また泣いちゃうから…』
「泣けばいい…好きなだけ」
それでも必死に堪えようとする
辛そうな顔…もう2度とさせたくねぇ…
「……パスタもう伸びてっけど食うか？」
『…………食う……』
席に抱っこして運んでやった
顔が真っ赤だ…可愛い
パスタをあっためて机に置くと
目がキラキラ輝いて
小動物のように食べ始めた
モグモグするのが可愛くて仕方ない
ちゃんと全部綺麗に食べてくれた。
そして俺はあいつの口にたらこが
ついてるのに気づいた
「…たらこついてるw」
『えっ！どこ？』
「ここ―」
ちょいっと取って舐めた
みるみるうちにあいつの顔が赤くなる
よく熟れたリンゴみたいだ
「真っ赤っか」
『っ〜‼︎誰のせいでしょうねぇ〜‼︎』
「さぁ？誰だろな」
『すっごいニヤニヤしてるけど？』
「なんのことだかぁ？」
自分でもニヤニヤしてると思う
でも止められない
『……パスタ美味しかった…』
「…ん」
『…また作って』
「お前にならいつまでも、いくらでも作る」
『！』
びっくりしてるなぁ
べつにびっくりする事いってない…
あーーなんかプロポーズみたいだったか
でも本心だし、俺はそれで全然いい
あ、また真っ赤になってる
「ふっ…かぁいーな」
『‼︎…ちょっと！あんまり
からかうと怒りますよ！』
「はは！そりゃ怖いな」
「お前はほんと昔っから変わんねーな」
『ん？昔？』
「なんでもねーよ」
昔、こいつとは家がお隣さんだった
よく親父に殴られては外に出されてた
そんな時こいつに
『寒いから家においでよ風邪引いちゃう』
って声をかけられたんだ
俺に声をかける物好きもいるんだなって思った
なんせそこらへんで1番強い不良みてえなこと
言われてたらしいし、
そんなことなんて知らない
綺麗で純粋な良心の塊みたいな奴に
逆に俺が釣り合わねえと思うくらいだわ
今俺のことを忘れてるのはしょうがねえ…
下の名前くらい教えとけばよかったな…
殴られた傷の手当てだってしてくれたし
なぐさめてもくれた。いつしか妹の合歓のように
思ってたのが違う感情を抱いてた。
そう、好きになったんだよ。
そのあと引越してからは何回か見にいったが
話しかけはしなかった。そん時は俺みたいな
汚いやつは忘れたほうがいいと思ったから。
そんで、こいつの両親が離婚したらしく
母親に預かられたみたいだ、
そっから母親があのクズ人間と再婚し、
こいつが引越してしまってわからない。
必死に探して探して見つけたのが今だ。
俺と同じくらい殴られてたみたいだ
跡がひどかった。もう離したくない。
傷つけたくない。
俺が一生守ってやる。
んで一生パスタでもなんでも作ってやんだ
あの可愛い顔が見れるなら。
