ELGAMA #2 真帝王戦恐軍(エンペラント・スケーラー)

7 2021/11/21 13:05

 レイスは目を開いた。

起き上がって周りを見回すと、そこは白一色で統一された殺風景な部屋だった。

しかも、わずかに揺れている。

まるで船に乗っているようだった。

 立ち上がろうと足を動かすと、何かに足が当たった。

そこには男性が横たわっていた。

 それを見るなり、レイスは無意識に壁際へ後退りした。

本能が危険だと感じたのだろう。

男性の体がピクリと動き、目が開いた。

そして、壁際に座り込んでいるレイスに目をやると、大きく目を見開いた。

「お前…まさかレイスか?」

「はい、でも、なんで僕の名前を知ってるのですか?そしてあなたは誰なんですか?」

初対面でありながら名前を知っているのはおかしい、と疑問に思ったからだ。

 すると、男性はまるで怪我をした自分の子を見るような目をして言った。

「私の名前はスルだ。そうか、君は言われてないんだな…いや、聞かないほうがマシだろうが…」

 スルは1人で散々悩み、とうとうレイスの方を見て言った。

決心した顔をして。

「実はだな…お前には…」

すると、レイスたちのいる部屋が大きくガクンと揺れた。

「なんだ?」

すると、先程まで壁だった所が、ウィーンと音を立てて開いた。

 

「早く出ろ。」

開いた壁の先には、黒いフードを頭まで被り、刀らしきものを背負っている集団がいた。

 恐ろしい雰囲気が辺りを漂う。

気がおかしくなりそうだった。

「あいつらはエンペラント・スケーラーだ。真帝王の配下だよ。」

 

スルが解説した。

黒フードの集団に連れられ、外に出ると、レイスは目の前に広がる光景に圧倒された。

先程まで部屋だと思っていたのは、赤いドラゴンの背中に乗せられた箱状の小さな荷台だった。 

 石の敷き詰められた薄暗い道を歩き、レイスたちはアジトらしき場所へ侵入した。

3話↓

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その他2021/11/21 13:05:16 [通報] [非表示] フォローする
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>>2
ありがとー、2日たってもなぜかいいねが伸びなくて…


>>3
拡散していい?


>>4
え、してくれるの?ありがとう!


>>6
\(^_^)/やったー!うれしい!


>>6
どうやってしてくれるの?


>>8
すしすきーとかで友達に!


>>9
一回タグで言ってみたけどいいね伸びず…


11: 俄か雨 @niwakaame 2021/11/25 19:00:30 通報 非表示

ドラゴン‼ε=┌(;・∀・)┘3話に直ぐに行かなくちゃっ


>>11
ドラゴンは別にあんまり本作に出てこんけどね


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