ELGAMA #13 ルミアナ編 #1
「すげぇ、さすが城下町だ。賑わってる。ここには真帝王のヤツの脅威は広がってないみたいだな。」
ゲートを抜けた二人は、城下町の賑やかさに圧倒された。
こんなに賑わっている様子は久しぶりだ。
プレク村の、収穫期の頃以来だ。
あの風景も、真帝王の手により、もう見ることはないだろう。
「さて、城下町をいろいろと見て回っていてもいいが、宿を考えないとな。宿くらいその辺にあるだろ。」
エリントが言った。
「なら、あそこにあるよ。」
レイスが、少し古めの宿を指差して言うと、エリントは首を横に振った。(さっきは宿なんかその辺にあるとか言ってたが、せっかくだ、ちょっとぐらい贅沢しても文句ないだろ?)
そして決まったのが、いろいろと付いている宿だ。
付いているのは、温泉、朝食&夕食、などだ。
エリントは部屋に着くなり、ベッドに倒れ込んだ。
「あ〜〜!気持ちいいなあ。やっぱりちょっとお高めの所は違うな。」
レイスもエリントの真似をし、ベッドに倒れ込んだ。
「そうだね。」
ベッドが疲れた体を包み込み、とても気持ち良かった。
このまま眠ってしまいそうだ。
そして、長い沈黙が続いた。
「なぁおい。」
エリントが言った。
「お前、いつまでそうやってるつもりだ?」
少し寝転がりすぎただろうか。
「ごめん、今起き上がるから。」
「お前、いつまで演技をしてるんだ?」
レイスはベッドから起き上がる途中の姿勢で固まった。
何を言っているのだろう。
「誰が何を演技してるの?」
「おまえは、フォーサーだ。レイスじゃない。」
「どうしたの?僕はレイスだよ、フォーサーじゃ________ 」
「違う、お前の正体はフォーサーだ。」
エリントは、レイスが言い終わる前に言った。
違う、僕は絶対に、レイスだ。
僕は正真正銘レイスなんだ。
僕は、レイスなんだ。
僕は、レ、イ、スだ。
俺は、レイスだ。
「正体を現したな、フォーサーめ。」
次回↓
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どこで入れ替わったか、探してみてね。