魔法学校の優等生は感情がありません【第一章〜名家の娘Ⅰ〜】
「いいぞ、お前には魔法の才能がある。」
小さいながらに、魔力を発言させた少女、エルは名家、アメール家の三女として生まれた。
父は、冷酷無慈悲な人だった。魔法以外に興味はなく、魔法があればいい、それが口癖。父は、妻のエラを愛そうともしなかった。
エルの姉の、アイナとベルは魔力を持っていなかった。6歳の春に行われる洗礼式を過ぎても、魔力を発言させなかった。その事に父、ハイザは、大いに怒りを爆発させた。魔法が全て。魔力を持たない者は、意味が無い。そんな歪んだ考えを持っていたから。
しかし、エルが生まれてから、ハイザの目の色が変わった。
「よくやった。まだ小さいのにもう魔力が発言している。」
そう言うハイザに、心配し、エラはエルにこう言った。
「誰にでも優しく有りなさい。誰にでもです。傲慢な態度をとったり、威張ってはなりません。」
エラは、あの歪んだ考えを持ったハイザに恐れ、エラは、(そんな子にだけは、なってほしくない。)と、思ったから、エルにそう教えたのだ。
エルを生んだあと、エラはエルが3歳の頃に、他界した。もともと体が弱かった。
その時は、悲しんだ。
(あの優しくて、綺麗で、あのお母様が。)
だが、そんな『悲しい』という感情を持ったのは、ほんの少しの時間だった。
今回は、終わりです。長くなるので笑((いやもう長くなってる
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