[小説] っぽくて、そうです。#2
第1話↓
https://tohyotalk.com/question/303271
〜第2話〜始まりの日
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時はさかのぼり、四月。入学式の日のことだった。
変わらない街並み。たまに通る道だけれど、なぜか今日は落ち着きを失うような、緊張した時にしか感じられない、慣れない気持ちの中に私はいた。
少し強く吹く風に心をざわつかせながら、この中学校へと向かう。
七つ年上の姉も通っていたこの学校。授業参観の日は母の後について、廊下を歩き回った記憶がある。
久しぶりすぎて、あまり覚えてはいないが、なんとなく懐かしい景色だった。
案内をする三年生。小学生の頃に見送ったあの人。二年ぶりに見かけた今日は、私たちが迎えられる番だった。私はあの人たちのことを覚えていた。向こうは覚えていないのだろう。親しい人なんて先輩にはいなかったし。
迷路のような廊下。どこまで歩いたら教室に着くのかさえ分からないまま、三年生の後を歩く。
教室は急に姿を見せた。ここに着くまでの時間はほんの一瞬に感じられた。
ー今日からここが、私のクラスだー
戸惑ったまま、出席番号順に並べられた席に着いた。私の席の周りは同じ小学校の人たちで安心できる、そんな気でいた。
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ありがとう!!そんなに語彙力はないよ笑
使いたい言葉の意味が正しいか調べてから書いてるだけ。Googleのおかげ笑