小説1※初心者※一話限定
僕疲れた。もうしんどい。
ある日を境に、僕は人を信じることができなくなってしまった。
僕自身もそうだ。信じることができない。
僕は普通に学校に行って、普通に授業を受けている。先生も普通のおばちゃんで、僕も普通で、何もかもが普通の生活。こんな僕だけど。小学五年生から好きな男の子がいた。その子はキラキラしていて、まぶしかった。話しかけられないけれど、席もかなり離れた場所だけど、その輝きは僕の胸の奥底まで届き、輝いていた。しかし他の子たちには、その輝きは届いていなかった。つまり、彼を好きなのは僕一人。嬉しい。
今、僕は小学六年生。また彼と同じクラスで、距離を縮めるチャンスだった。
僕はいつも、ななちゃんとひぃちゃん、僕の三人で遊んでいた。ななちゃんはクラスのムードメーカーでおしゃれさん。メイクが上手で、ちょっと馬鹿。自分の事を棚に上げる系女子だ。ひぃちゃんは、頑張り屋さんで可愛いくて、隠れモテなさっぱり系女子。スタイルも運動神経も頭もよく、しかも料理上手で完璧だった。二人とも、僕と幼馴染で、昔からよく遊んだりしていて、仲が良かった。
この二人にはよく好きな人の話をしていた。「ないわー」とか、「あんな奴だよ?いいの?」とか言われたけど、応援してくれた。
ななちゃんは、僕の好きな人と仲が良かった。多分、クラスが連続で同じだったからだ。家は少し離れているけど、ななちゃんの方が彼との家の距離は近かった。ななちゃんと彼が話していると、ズキズキする。応援してくれていないんじゃないかと、心配になる。だけど、僕はななちゃんを信じた。それが悪い未来へ向かう扉ということを知らずに。
第一話 了
※実話をアレンジしたものになります。※いちお僕っ子です
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