BTSと私 第10話
BTSについての小説を書かせていただこうと思います
ときどき他のBTSメンバーやTWICEメンバーも出演します(BLACK PINKメンバーも出演させる予定でしたが、話がややこしくなるといけないので、やめました)
ぜひ読んでみてね!
〈登場人物〉
・私(○○)・ユンギ・ジン・ナムジュン・ホソク・ジョングク・テヒョン・サナ・ミナ・ナヨン・ジヒョ・チェヨン・ダヒョン・ジョンヨン・モモ・ツウィ
〈本編〉
間違いない。ミナと手を繋いでにっこり笑ってる、この人・・・
日本の大人気俳優、吉沢亮だ!!!
「どうかしたの?あ、その写真・・・」
ミナがハッとして私を見た。私はおそるおそる言った。
「あの、隣の男性って、吉沢・・・亮さん、ですよね。俳優の」
ミナは黙ってココアを飲んだ。そして言った。
「去年旅行に行ったときに撮ったものなの。こっそりね」
「お似合いですね。すごく」
本当にお似合いだった。
「どのぐらいお付き合いしてるんですか?」私は聞いた。
「そうね・・・もう三年になるかなあ」
「そんなに!」
「・・・あんまり会えないけどね。ほら、二人とも芸能活動で忙しいでしょう?最近はもう、LINEと電話のやりとりばっかり」
ミナは寂しそうだった。
「でも・・・」私はぐっとマグカップを握りしめた。
「ミナさんはきちんと自分の仕事を持ってて、自分の世界で生きていけてます。カッコいいと思う・・・それに比べて私は、ユンギの荷物みたいに韓国まで来て、彼がいなかったら、私なんて価値もないし一人で立つことすらできないんです。恥ずかしいんです、このままでいるのは」
ミナは私をじっと見た。
「そう。じゃああなたは韓国で暮らすのね。仕事を探して、自分の家も見つけて・・・たったひとりで」
「はい」
「わかったわ。私もできる限り手伝ってあげる。ほかのメンバーにも一応伝えておくわ」
「そんな・・・私にかまわないでください。お忙しいのに、迷惑かけたくないんです」
「気にしないで。私たちの都合なんだから。みんなね、新しい妹が欲しいとかって言い始めてたのよ。だからみんな喜んでる」
「ほんとですか?」
「うん。それからね、あなた敬語はやめてちょうだい。姉に敬語を使うなんて変でしょう」
「あ・・・うん」
ミナはにっこり笑って、LINEを送り始めた。
その夜、私はミナの家に泊まった。
次の日の朝、早速私は仕事を探し始めた。
「前はどんな仕事してたの?」
「ファッション系の商社で・・・」
「ふーん・・・ファッション系ね・・・」
ミナはぶつぶつつぶやいていたが、突然立ち上がった。
「いいこと思いついた!!」
「えっ?」
「あなた、私のスタッフになってちょうだい」
「はっ?!」
「jypの事務所には私から言っておくわ。もちろん面接とかはあるけどね、メンバーの私があなたの必要性を述べればきっと採用してくれる!やったわね!」
陰キャのミナが、はしゃいでいる。
「あの・・・それって具体的にどんな仕事をするの?」
「仕事?・・・そんなの採用されてから向こうが考えてくれるわ」
(そんなに簡単にいくかな・・・)
「あ、でもそのかわり、韓国語はネイティブ並みにできないとまずいわよ」いつもの静かなミナに戻っている。
「でも私、明後日からTWICEは活動再開するし・・・私たちが教える時間はないわね。といっても語学学校は授業料高いし・・・」
ミナはうーん・・・と唸った。すると、私にいい考えがひらめいた。
「そうだ!BTSに頼もう!」
ミナがじろりと私をにらんだ。
「○○、あんたユンギから距離を置くんじゃなかったの?」
「そうだけど、繋がりは良好に保ちたいし、グクとジミンとホソクとの仲は壊れてないから」
「あんたね・・・」ミナがため息をついた。
「それを聞いて、ユンギがどう思うか想像してみなさいよ。浮気してると思われるかもしれないよ」
うっ。
「そう思うなら、それまでよ」
私は苦しくなったけど、言った。
一時間後、ミナは私のことを事務所に伝えに出かけた。私は、唯一知っていたグクの電話番号に電話した。
ツー、ツー、ツー、・・・ピコン。
「・・・여보세요?(もしもし?)」
低い声が流れた。私はドキドキしながら、何度も練習した韓国語で言った。
「여보세요、정국씨입니까? 나, 어제 만난 ○○입니다.민윤기의 그녀입니다.(もしもし、ジョングクさんですか?私、昨日お会いした○○です。ミン・ユンギの彼女の)」
グクは一瞬面食らったようだったが「ああー」と言った。
「시간이 있다면 어딘가에서 만날 수 있습니까?(時間があれば、どこかで会えますか?)」
私は一気に言った。グクは、おん?というような声を出したが、すぐに笑った。
「괜찮아, 여가이기 때문에(いいですよ。暇ですから)」
「ほ、ほんとに?やったあ!・・・か、カムサハムニダ!」
〈続く〉
BTSと私 第11話