小説 私が死にたかった1日は、貴方が生きたかった1日(第一話)
冬の空が青く透き通っている。
今日も私は何気ない1日を過ごして、なんとなく生活して、なんとなく布団に入って眠る。
その繰り返し。
貴方がいなくなってからもう3年が過ぎようとしていた。
前は冬が大好きだったのに。今では冬が来る度に貴方のことを思い出す。
3年前。
私達は高校2年生だった。17歳だった。
貴方は私の目の前で死んだ。
交通事故だった。信号を渡ろうとしていた時、目の前に車がすごい勢いで来て、貴方にぶつかった。
私は助けようとした。
だけど間に合わなかった。
でも、助かると思ってた。
だけど、貴方はもう帰ってこなかった。帰ってくることはなかった。ずっと。
私もあとを追いたかった。
無理だった。怖かった。
それから3年が経ち、私は社会人となり、カフェで働いている。
何気ない毎日を過ごしながら、彼のことを思い出す。
私「ごめんなさい、、、」
店長「何度言ったら分かるんだ、お客様には〜〜〜〜だろう!」
私「すみません、以後気をつけます。」
店長「給料減らすからな」
私「そんな、、、!!」
辛かった。これが毎日。
彼が、あなたがいてくれたら、私は幸せだったかもしれない。
家に帰り、眠りにつく。
??「ねぇねぇ」
夢の中の私「、、、誰、、?」
??「一緒にゲームしない?」
夢の中の私「、、ゲーム?何の、?」
??「もう一度、人生をやり直す。リアル人生ゲーム。あなたの選択で、運命が変わる。
ですが、未来が変わるのではなく、過去を変えられます。」
夢の中の私「私の、、、選択で、、、?過去が変わるの??」
??「そ。だからね、あなたには今から選択肢を与える。それによって、あなたのそれからの運命を変えることができるの。」
夢の中の私「壮馬の運命も変えられるのかな」
??「そうま、、?誰?」
夢の中の私「私の彼氏、、だった人。今はもうこの世にはいないけど。その人の運命も変えられるの、、??」
??「できるよ、あなたの選択次第だけどね。」
夢の中の私「やる。そのゲームやる。壮馬の運命を変えたいの。挑戦させて。」
??「分かった、早速選択肢を出すね。私はこれで失礼。」
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私「あれは、、、、夢、、?」
『3年前に戻る』◀
『3年前に戻らない』
私「現実、、?ほんとに戻れるのかな、、、?とりま、戻ってみるか、、、。」
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――「お〜い歩乃華〜」
私「誰かが私の名前を呼んでる。まさか、、、、」
壮馬「あ、いたいた!歩乃華〜!!!」
私「えっ?!壮馬!!!うぅ、、、」
壮馬「え?!何泣いてんの?!俺なんかしたっけ?!ww」
私「ごめんね、、ごめんね、、、、。よかった、、、、。」
壮馬「?!wなんで謝んの?www」
私「今日って何日、?」
壮馬「ん?えーっと、1月の27日」
私「何年?」
壮馬「そこまで?wえっと、20☓☓年だったかな、、」
私(3年前、、?しかも壮馬の事故の一ヶ月前、、、、。どうして、、、)