小説 私には6人の記憶だけがない。【騎士A】 day4
※nmmnです。オリジナルじゃありません
※結構昔のだからykmr.さんが当たり前のようにいる
この2つが大丈夫な方のみ閲覧お願いします!(名前)の所は頭の中で変換してください!
入院生活4日目、慣れてきたといっても、誰も来ない時間は暇だ。
「(名前)ちゃん、入るね。」
「はい。…しゆん先輩。」
「今日はよろしく。俺、特に思いつくものなくて…何も持ってきてないんだ。ごめんね。」
いえ、来てくれただけでもうれしいです。
「そう?よかった。なにかやってほしいことがあったら言って。」
特に何も…あ。
「なに?」
「実は…勉強がわからなくて…」
そう。私が眠っていた間、、かなり授業が進んでしまっていたのだ。先生に進んだ範囲を教えてもらったが、恥ずかしながら全くわからない。
「ああ、ずっと休んでたからか。いいよ、俺勉強はできるから。」
「ありがとうございます!」
しゆん先輩は神か何かだろうか?
「…なるほど!だからこうなるのか。」
「わかった?よかった。」
しゆん先輩、すごいですね!私全然わかんなかったのに、教えてもらったらすぐわかっちゃいました!
「……ありがとw俺ド田舎出身でさ,高校入学と同時にここ来たんだ。田舎ってやることなくて。だからめっちゃ勉強してたのw」
だとしても凄いです!
「そんな言われたら照れるってww…あ、もう帰る時間だわ。」
今日はありがとうございました!
「いいよ、力になれたみたいでよかった。それじゃあ。明日はまひが来るから。」
(教えてもらえてよかった。すっごいわかりやすくて助かっちゃった。)
「記憶をなくしたっつったって、(名前)ちゃんは(名前)ちゃんなのか…」
(名前)ちゃんが記憶をなくす前、俺はこうやって勉強を教えていた。あの笑顔が好きだった。ありがとうございます!と花のように笑う、あの顔が。
俺の気持ちは迷惑だから。そうやって忘れようとしたのに…ようやく、少しだけ諦めがついていたのに。これでまた振り出しに戻ってしまった。
(でも、これって(名前)ちゃんに責任押し付けてるだけだよな…だっさ。)
馬鹿みたいだ。勝手に君に恋をして、勝手に絶望して、勝手に責任を押し付けて。こんな俺に、(名前)ちゃんと一緒にいる資格なんてない。…恋をする資格なんて、ない。
「さよなら、(名前)ちゃん。」
言葉に乗せて、俺の気持ちにも別れを告げた。
>>3
こちらに全話載ってます~!