幻想目録 第二話「あなたは?」
???「全く、ちょっとはやり返したらどうなの?」
佐那「はぁ、やり返したらあいつらと同類になるのだよ優菜君?」
優菜「全く、口だけは達者なのね。」
佐那「(こいつの名前は、天野 優菜 俺と同じ高校3年生で天野財閥の一人娘である。え?なんで俺がこんな子と仲いいかって?幼馴染だからさ)それほどでも、たく、見てたんなら助けてくれてもいいだろ......」
優菜「あら、こんなか弱い女子高生に助けを求めるの?」
佐那「か弱いねぇ...」
優菜「何か言った?」
佐那「なんでも~、それよりなんで帰らなかったんだ?」
優菜「決まってるでしょ!あなたと帰るため!それ以外に何の理由があるのよ」
佐那「はいはい。んじゃ、帰りますか~」
コトコト...コトコト.....
佐那「んじゃ、また明日。」
優菜「えぇ、また明日。」
9時間後(現在時刻午後23時35分)
佐那「........................はぁ....(やっぱり寝れない....)ちょっと外にでも行くか」
(時刻午後23時50分)
佐那「やっぱりここが落ち着くなぁ(俺は今、鉄塔の上に居る。ここは本来なら立ち入り禁止なんだけど5年前にここは廃止になってから警備も整備もままならなくなった)」
佐那「あ~あ、なんでこんな人生になったんだろーなぁ......(あいつが.......俺と家族の人生を狂わせたんだ.....)いや、こんなこと考えたって過ぎたことはどうあがいても変わらないんだ」
佐那「いっそのこと、ここから落ちて死んで転生でもして凄い力を手に入れて楽な暮らしをしたいなぁ~」
俺はそう思いながら手すりにもたれかかった。その時
ガキン,,,,,
佐那「え?」
俺はその時一瞬何が起きたのか分からなかった.....でもこれだけははっきり分かった
死
これだけが俺の頭の中にあったものだった。しかし何故かわからないけど、その時の俺は酷く冷静で何処か嬉しかった.....
佐那「(ああ、これで......楽になれるかな......ゴメン....優菜.....母さん.....香蓮......
サ
ヨ
ナ
ラ
(時刻午後24時00分00秒)
............................................
............................................
佐那「(あれ?痛くない......それどころか.....暖かくて....柔らかい......)んん?」
???「あら、目を覚ましたかしら♪」
佐那「あ、あなたは?」
......to be continued
最後まで読んでくださってありがとうございます!今回で、主人公死んじゃう⁉って思った方も少なからずいたと思います。ですが、ここで死んだら困ります。さぁ、佐那が言っていたあいつとはいったい誰なのか?最後に登場した人はいったい誰なのか!察しのいい方はお気づきですね♪