陰キャな私と甘えん坊♡ 第一話
どうもはじめまして。
私は内村ほのかと申します。
名前の通り、陰キャです。
毎年毎年嫌われ続けてきました。
あなた方にはわからないでしょう。
会うたび、視界に入ってしまうたびに吐く真似をされたり、
私がよそった給食をみんながぜんぶ残す、この心の痛みを。
一生こんな感じなんだろうなと思っていた。
―――この日までは
「...お、おはよう、ございます。」
ハイ、そして無視ーーー。
今日はクラス替えの日です
変わんないなぁ、やっぱり。
と、あきらめちゃったり。
が、
「おはよう!!」
―――えっ?
周りが、ガヤガヤ言い始めた。
しきりに彼の友人(?)が彼をつついている。
「?どうした?みんなも、あいさつは言わないとだめだぞ!」
ふえええええええええええっっっ!!??
「...お、おはよう」「おはよう」「おはよう」.........
彼が学級委員長になったのは、言うまでもないであろう。
彼は、とても優しい人だった。
森へ山菜を採りに行こうと誘ってくれた。
「俺は中村翔!...えと、君は?」
「あっ...////その、内村ほのか、です...」
何で照れてんの私っ...!!
「内村...か!俺たち、苗字が似ているな!」
「あなたと似ているなんて、光栄です。それより、私にかかわらないでください。」
がっかりするだろうし、みんなからの風当たりがひどくなるだろう。
「?何故だ?」
「あなたのためですよ!!私なんかと関わったら、あなたが傷つくんです!!」
せっかく、優しい人だと思ったのに。
手放すのが惜しい。
「......それでもいい。俺は―――――――」
ざあっと、周りの草木が揺れる。
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