【創作読み切り小説】狼少女は何を思ふ

3 2024/01/24 22:02

落書きです

一応主人公は女の子です

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

僕は独りぼっち。

物心付いた頃から周りには誰も居なかった。

言葉なんか何時覚えたか忘れた。

唯、名前も知らない人間が話してた言葉を

自然と覚えただけ。

それだけ。

だから覚えたばかりの言葉を並べ替えたり、

少し変えたりして、その言葉を普通の声で言っただけ。

それだけなのに、皆「信じる」って事をした。

「信じる」がどういう意味か分からないけれど。

それで、僕が言った言葉?

嗚呼、そこらの人間が言った言葉、

「狼がまた出た。ああ、早く死んでくれればいいのに。」

その言葉を違うようにして、言った。

それだけなの。それだけなのに。

そのちょっと後、森の方からやってきた奴らが騒ぎ出した。

「まだ狼は死んでない!」

「狼がいないと信じた奴らがやられた!」

「負傷者は27人だ!」

その後、狼はやっつけられたらしい。

…それで、あいつらは、その原因を探した。

それで、僕は、いっぱいひどいことを言われた。

涙がいっぱい溢れた。

そのちょっと後、言葉をたくさん覚えた。

だから、言葉の意味が分かるようになった。

何でか知らないけれど、小さな頃のことを思い出した。

…僕がいなくなったら、皆幸せになるのかな。

僕が居なくなれば良いのかな。

けれど、許せなかった。

僕を悪く言った奴らが幸せに生きていて、

悪く言われた僕は独りで泣いて生きて行く。

そんなの、不公平。

だから、仕返し。

言われた言葉を一言一句思い出してさ。

「大嫌い。二度と顔見せないで。」

そんなに嫌なら、僕の顔が見えない様にしてあげるよ。

君の使っている目薬に、

目に悪い物を入れたよ。

これでもう僕の顔、見なくて良くなるね!

「嘘吐き、俺に近づくな。」

分かった。貴方が寝ている間に、馬車に乗せて、

森に置いていってあげる。これで僕に近づけないよね!

「喋らないで。お前の言葉を聞くだけでで耳が腐るわ。」

ああ、それは大変。耳が腐っちゃったんだよね?

なら、その耳、もういらないよね!

━━━━こんな感じ。そうやって、皆に仕返ししたんだ!

けど、また独りになっちゃった。

…新しい所に行こう。

そうすれば、僕に酷い事を言う奴はいないよね!

彼女は知らなかった。

彼女の事は、世界に広まって居ること。

きっと、「仕返し」は無限ループするだろう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

テーマは「嘘」です!

いいねを贈ろう
いいね
3
コメントしよう!
画像・吹き出し

タグ: 創作読み切り小説 狼少女

トピックも作成してみてください!
トピックを投稿する
その他2024/01/24 22:02:01 [通報] [非表示] フォローする
TTツイートしよう!
TTツイートする

拡散用



まだコメントがありません。最初のコメントを書いてみませんか?
画像・吹き出し

トピックも作成してみてください!
トピックを投稿する