総選挙 マッチ売りの少女【狂ver】
ひどく寒いおおみそかの夜。
雪が降っている街に赤い頭巾を付けた私が目立つ。
あまり食事を取っていなく手は細く、足取りが悪い。
年齢は覚えていないが15歳程度だろう。
はしたない私を見た裕福な奴らは、冷たい目で見たり、家族ぐるみで声を出してバカにしたり。
私はそいつらを細い目で見ていた。
おかげで、マッチが入ったかごは家から出ていたときから何も変わらない。
けど、私には慣れたことだった。
毎日、この街にマッチを売りに来て何日になるんだろうな...考えたくもない。
家に帰っても一枚の銅貨も渡せず父親にぶたれるだけ、唯一優しかった母親は他界。
もう生きてる意味がないのかもしれないと思うこともだんだんと多くなってきた。
私は誰も入らないだろう路地裏に入って大量のマッチを一斉に剃った。
私はいつから目の光を失っていたんだろう
そのマッチを数本ほど背後に投げる。
背後の建物には政治家、資本家などが住む一角だったはず。
溶けるように壁紙が剥がれていく。
前の家にも同じように数本投げた。
前の家の住人は確か料理が好きで時々街の真ん中で手料理パーティーを開いている。
今も丁度夕飯を作っている時間だろう。
段々と火も広がり黒煙が立ってきた。
お前ら見た目で判断しちゃいけねぇんだよ
私、今まで頑張って耐えてきたんだよ?
どんなに苦しくても苦しくてもお前らより頑張った自信しかない
お前達私の身になってみ?
無理でしょ
私は知らない間に口角を上げて踊っていた。今までで一番の笑顔を見せて。
そして残ったマッチを自分の肌に移す。
やっと楽になれるなぁ
母さんごめんな..私ワルイコで
私は後日骨になって見つかるだろう。
それが望ましい。
誰も居ないはずなのに私は声を掛ける
炎の中で踊りましょう♪
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