記憶のない少女と… 第8話
ラティオス:あなた方は彼女が何者か、知っているかい?
マサキ:どういう意味だ
ラティオス:彼女は世界最強ともいわれたスパイチーム、デッドウィングスに所属していた元最強スパイだよ
エリカ:ナナキがデッドウィングスの元スパイ
ステラ:知らなかった
ラティオス:まぁ、無理もないさ。彼女は記憶をなくしているんだから
ギルティア:その話が本当かは知らねぇけどよ。ナナキは俺たちの仲間だ!
ラティオス:シャーロットが仲間になった今、シャドーロストはヘブンチルドレンには勝てない
そして、シャドーロストvsヘブンチルドレンの戦いが始まった。最初はシャドーロストが優勢だったが、シャーロットの存在がヘブンチルドレンを優勢にする。戦いは、かなり長い時間にわたり続いた。両者次々に倒れていく。最後まで残ったのはマサキとシド、そしてシャーロット。ボロボロになりながらも戦いシドは倒れ、マサキも限界を迎えていた。
〜ナナキ…sideマサキ〜
マサキ:ナナキ、思い出してくれ!僕たちとの日々を!共に戦った時を…
しかし、その言葉はナナキには届かなかった。シャーロットの一撃をくらい、ついに僕も倒れてしまった。
マサキ:ナナ、キ…
最後の力を振り絞り顔を上げると、シャーロットの目から涙が流れていた。
シャーロット:ごめんね。マサキ、みんな…
シャーロットのその言葉を最後に僕の意識は途絶えた
〜記憶のない少女〜
私はマサキの頭を撫でながら
シャーロット:ごめんね。私、記憶が戻り始めたみたいなの。だから、言っておくね。私の本当の名前はメアっていうみたい。ナナキとして過ごした日々は本当に楽しかった
「どうか、元気でいてね」そう思いながらみんなの顔を見渡す
メア:実はね、ラティオスは昔のチームメンバーだったの。だから、今回はラティオスの側についたの。でも、もうラティオスの側ににはつきたくはないかな。次に会うときは、私を仲間と認めてくれる?そうだといいな。ナナキを、メアを覚えていてくれるといいな。まぁ、聞こえていないだろうけど…。ありがとう。またね…