【小説】神々の寵愛を受けた少女はマイペース(個人チャンネル的な扱い用の作品)
◆プロローグ
「んう……」
私は目を覚ます。いつもの寝台の上から降りて……降りて?
一向に地面についた気がしない。どう言うこと? よくわからなくなった私はとりあえず下を向く。目に広がる光景は——。
——ただただ地面へと自由落下していくだけだった。
「は、え、ちょ、ええええええぇぇぇぇっ!!??!!??」
半ば狂乱状態に陥っていた。無理もない、だろう。……ないよね?ただでさえ私はこういう高いところが苦手なのに!
それでも、まだ自由落下は続いていた。私は終わったな、と思っていた。というか終わった。そう考えていた。だけれど……
案外地面について見ると、案外すんなりと着地できるものだった。……いやいや。
「ここに落ちるまでに普通焼け死ぬよね、私」
『それは君が————だからね。仕方がないよ』
どこからか声が聞こえる。その声の元を探ろうと周りを見渡しては見るが、誰もいるようには思えない。
「貴方は、誰?そしてどこにいるの?」
『私?私の名前はフェルメシア。神様だよ』
「か、神様ぁ!?」
……うん。嘘だろう。この世界に神様なんて存在しない。いやするかもしれないけれど認識できないはず——。
『何を言っているんだい?君はただの人間でないことは確かだろう?』
「私が、人間じゃない?」
『そうそう。この次元において一番神に近い人間だからね☆』
「は、はぁ……それで、私は結局何者なんですか。なんか寝ている間にすっごい扱かれた気がするんですけれど」
『覚えていないことが賢明だよ……あれは悲惨だったよ……』
「ともかく私は——」
『君には達成してほしいことがあってね』
次回 第一話『衰退の一途』
お楽しみに!
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