記憶のない少女と… 第5話

1 2023/07/04 21:06

ナナキ:だ、誰なの。

?:ここだよ。

声と同時に人影が降ってきた。よく見るとそいつは若い男だった。

男:やあ。まずは自己紹介といったところかな。俺はヘブンチルドレンのボスのラティオスだよ。よろしくね、シャーロット。

ナナキ:シャーロット?誰のことなの。

ラティオス:覚えていないのか⁉まさか、シャーロットお前、記憶を失って…

ナナキ:さっきから何を言っているの。

ラティオス:まぁいいさ。君はこれから俺たちの仲間になるんだからな。君は俺たちにとって、いや俺にとってはすごく特別な子だからね。

ナナキ:意味が分からないの。そもそも私はあんたの言いなりになる気はないの。

ラティオス:ふーん。いいさ、そのうち気が変わるだろうから。だから、今日のところは帰りなよ。

ナナキ:よくわからないの。でも、見逃すというのなら私はいったん引くの。今の私はあんたに勝てないの。

ラティオス:君がここに来る日を待っているよ。

その言葉の直後、一瞬の隙もなくラティオスは姿を消した。私もその場を後にし2人と合流した。

マサキ:全員無事だな。

シド:それじゃあ、アジトに帰ろう。

アジトに帰ったあとは今回の報告をして私は部屋に戻った。

ナナキ:ラティオスが言ってた「特別な子」あれはどういう意味なの。

それがずっと気がかりのままだった。

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