記憶のない少女と… 第4話
任務から1ヶ月ほどがたった。現在シャドーロストは活動をお休みしてそれぞれ好きなことをしている。シドはオンラインゲーム、ギルティアとクラウスは次に備えて特訓中、ステラとメリダはお菓子づくりの研究、エリカとイリスとモニカはショッピング、私とマサキは手合わせ中。
ステラ:ナナキにマサキ、お疲れさま。
メリダ:差し入れだよ。
ナナキ:美味しそうなの。
マサキをほっといて女子トークをしていると、ナナキ・マサキ・シドにボスからの招集がかかった。
ローズマリー:いきなりでごめんなさいね。
マサキ:いえ。それで、僕たちは何をすれば?
ローズマリー:話が早くて助かるわ。ヘブンチルドレンが動き始めたわ。
シド:ついに、動き始めたか。
ナナキ:ヘブンチルドレン、天使?
シド:アイツらの場合、神の子らしい。
マサキ:簡単に説明すると僕たちの敵だ。
ローズマリー:そうね。あなたたちに頼みたいのはヘブンチルドレンの仮拠点らしき建物の調べてくること。座標は今送るわ。お願いできるかしら?
ナナキ・マサキ・シド:はい。
ーヘブンチルドレン仮拠点前ー
マサキ:ここか、アイツらの仮拠点らしき建物は。
シド:そんじゃ、ここからは別行動だな。
ナナキ:油断はできないの。
ーヘブンチルドレン仮拠点sideナナキー
ナナキ:暗くてよく見えないの。
シド:アイツらが奇襲攻撃を仕掛けてくるかもしれないし気をつけて行こうぜ。
ナナキ:なんかのんきなの。
マサキ:シドのことは気にしなくていい。
シド:酷くね。
ナナキ:のんきな感じなのがわる…
ナナキに向かって1本のナイフが飛んできた。
マサキ:どうした⁉
ナナキ:誰かいるの。敵かもなの。
マサキ:わかった。僕たちもすぐに向かう。
シド:それまで持ちこたえてくれ、ナナキ。
2人との通信を切り、目の前の敵に集中した。
ナナキ:誰なの?
?1:悪いけどあなたのところに2人は来ないわ。私たちの仲間、ジャックとマルファスが足止めに行ってるんだから。じゃあまずは自己紹介といきましょうか。私はレベッカ、ナイフ投げが得意なのよ。そして…
?2:あたしはベアトリス、力技が得意だぜ。
ナナキ:敵に名乗る名前はないの。
ベアトリス:あぁそうかよ。
レベッカ:そういえば、マルファスがシャドーロストに新しい子が入ったって言ってたわ。もしかして、あなたのことかしら?
ナナキ:知らないの。
ベアトリス:まぁそんなことはどうでもいい。さっさと潰しにかかるか。
レベッカ:相手の情報とかも必要だから手加減するのよ。
ベアトリス:あぁーはいはい。
1対2。ナナキにとっては不利な状況だった。
ナナキ:2人相手はさすがに勝てないの。どうにかして逃げないと…。
敵の攻撃を避けつつ逃げ道を探す。すると、どこからか筒状の何かが飛んできた。
ナナキ:今度は何なの⁉
筒状の何かから突然白い煙が出てきた。その煙を吸ってしまったレベッカとベアトリスは倒れてしまった。私は慌てて鼻と口を布で塞ぎ煙を吸わないようにしながらその場から逃げた。
ナナキ:さっきのが何かはわからないの。でも、今のうちにマサキとシドに合流するの。
?:少し待ちなよ、お嬢さん。
ナナキ:⁉