マーシャルマキシマイザー【小説付きイラスト】

今日も臨海実験を行う…

と言っても私は監視役、

実際に行うわけではない。

青い感光が眩しい

こんな無意味な実験辞めてしまえばいいのに。

でもそんなこと口にできない。

できないのではない、

そんな勇気がない。

言ってしまったら

今度こそ

壊れてしまう

馬鹿馬鹿しいと思いながらも

この実験を傍観するしかない私。

勇気のない私。

失敗したら…

恐ろしいことを考えたくない私。

いろんな私で生きてます。

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先生に聞かれた。

「君は自分の意思で物事を考えていますか。」

何を当たり前のことを言っているのだ。

私はいつも、自分に正直に生きています。

でも、先生は違うと言った

私は指示に従って行動している。

つまり

生きていないのだと。

私には私なりの感情があるし

そんな筈はないと言ったが、

気づいていないだけだと。

私は生きていない…？

先生、どうすれば私は生きられますか…？

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実験結果は失敗だ。

莫大なコストも、命も、時間も

取り返しのつかないことだった。

失ったものは多かった。

でも私はそんなことよりも

先生に言われたことの方が気に掛かった。

私は生きていない。

どうすれば生きれるのか。

自分の意思で動けと言われても、

動いているつもりでもダメだった。

私も実験のように失敗なのだろうか。

私も取り返しのつかないことをしてしまっていたのだろうか。

取り戻したい。

今まで失ってしまったものを。

そう願いながら、私は生きずに息します。

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