東方宝石郷続きです!

11 2024/07/09 20:19

「こいし…?何言ってるの?ってか、あなたおかしいのよ!フランドールさんの羽の宝石引きちぎって!紅魔館を狂わせて!バカじゃないの!」「だって…!お姉ちゃん言ってたじゃん。勇儀さんの持ってた宝石に向かって、言ってたじゃん!『羨ましいわね』って…だからあああああああああああああああっ」「ひっ!あ…あんたやっぱこいしじゃなっ…!」「おねえちゃあ”あ“あ”ん!私の気持ちも読めなかったくせにいいいいいいいいい自分だけ被害者ぶって!何様あああ…?」「貴方が…悪いのよ…」とさとりが小さな声でつぶやいた。「?¿?¿何何にににに?私悪くない!羨ましがったお姉ちゃんが悪いいいい…こいしの腕、痛くなるまで握りしめて!紅魔館の中に入って!なによおおおぉぉ」グウウウウウウッ……「お…おねえええちゃんん!いだい!痛いよお!」さとりはこいしの腕を強く握りしめた。「もう、口も聞かないから。」そういってさとりは地下室まで進んで行った。そして、地下の大きな扉を開けて叫んだ。「フランドールさんっ!!!」「…な”に”……?」裏返ったようなガラガラ声が部屋に響いた。そこには、今まで見たフランさんと違う見た目をした幼女がベットにいた。「フランドール…さん?」「ええ…そ“う”よ“……」あまりにも元気なさげなその幼女は、キラキラした羽とは裏腹の、真紅の羽が生えていた。「お姉様とお揃いだわ…あははっ……ごほっ…」「え…」衝撃的な光景に、その言葉がポロリと落ちた。「さっき…お姉様がこの羽をくれたの。貴方たちがきた直後に、お姉様が無理矢理あげるって言って、走ってきたの。この羽…あったかい…でも、お姉様は羽がなくなったからもうお揃いじゃないや…悲しいなあ。」「え…何で…あの羽は…?」「このかんじさとり妖怪か…貴方はこいしちゃんのお姉さんね。……で、それが…私の宝石の羽は急に黒く腐っていって…お姉様がこの羽を一瞬で移植してくれた。咲夜の能力とパチュリーの魔法で。」「そんな!レミリアさん!!」「お姉様は王室にいるわ。行ってみなさい。…ごほっ!」「ええ…失礼したわ!」…ギィ…バタン…と、扉が閉まった。「お姉ちゃん…私…」………もうさとりはこいしの声が聞こえてないようだった。「…あった!王室…!」コンコン。ノックをする。「はいって…どうぞ。」若いお姉さんの声がした。ガチャッ。「……あら、古明地さとりに古明地こいし。私はこの館の主人、レミリアスカーレットよ。まあ知ってると思うけど…何のようかしら。」「…あれ。羽…!」「ああ、…フランに聞いたのね。羽のこと、でももう大丈夫よ。私の背を見てみなさい。」そこにはフランの羽のように、宝石の羽が生えていた。「え…」「吸血鬼だもの。背中の羽なんてすぐに生えるわ。首以外はねられてもすぐ再生だもの。ご心配ありがとう。」そう言う紅き月の瞳には、儚い表情が浮かんでいた。

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アニメとゲーム2024/07/09 20:19:47 [通報] [非表示] フォローする
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