【オリ表紙】【今回はちゃんと連載します】 東方二次創作小説 「ハクレイ様の裁き」第一話:楽園はさらに天国へ
地霊殿、さとりの部屋にてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「もう嫌だもう嫌だもう嫌だもう嫌だ!」
大きな声が部屋中に轟く。もうこの世から消えたいと言わんばかりに甲高い声を上げ、頭を抱えた少女。ー…その少女はー…古明地さとりだ。
「もう嫌だ」という言葉を何回も繰り返しては泣き叫んでいる。 「さっ…さとりさま!?どうなされた…のです…か…?!」火焔猫燐が部屋に入ってそう呟いた。
するとさとりは、「お燐?…ねえ。出ていってくれるかしら。」と、低めの声でお燐に囁いた。「で…でもっ!」 お燐は言い返した。だが、「言い返さないで!出てってよ…!うううううっ…!」とてつもない声で叫んだため、お燐は怯えて部屋から飛んで出てしまった。
「はあ…うっ…はあ…」苦しそうにするさとりに何者かが近づいた。そして“何者か”がさとりにこう甘い声で囁いた。
「あらまあ…可哀想な少女。我が手下にぴったり。…貴女。こっちにおいで。」
天女のように甘い声で、誰もが魅了されるほどの美しい声に誘われて、思わずさとりは顔を上げてしまった。
そこには博麗霊夢にそっくりの、真っ白な巫女服を着た天女のような美貌を持つ者が立っていた。…ーさとりは一瞬でその美貌に惚れてしまったのだ。
その天女のような巫女はさとりにこう言った。「私は『慈愛血』という血の持ち主を救う巫女の、ハクレイです。…貴女を苦しみから救う為にここへ来ました。」
だがさとりは慈愛血なんてもの、私にはないわ!と、言い返した。すると「ハクレイ」はさとりの腕に針を刺した。
…でもなぜか、その針は刺さっても痛くなかった。
「この針を腕に刺して痛みを感じなかったものは、慈愛血の持ち主なの。…痛かった?」 「ううん。痛くはなかった。…」
「そう。じゃあ貴女の悩みを全て言ってごらん。私が聞いてあげる。」ハクレイがさとりに言った。
「実は…こいしは最近私に冷たくて。お空は信頼してくれなくて。お燐はあまり私を気にかけないし、人々には嫌われて、…それで…地底でも嫌われるように…なっちゃったの…!!!!」全て打ち明けたさとりは泣き崩れた。そのさとりを見てハクレイはこう言った。「辛かったでしょう…。言葉だけは大きく聞こえないけれど貴女にとっては死ぬよりもとても辛いことよね。…早く見つけられなくてごめんね……貴女。私についてこないかしら…?」甘い声で囁かれ、さらにさとりは泣き崩れた。だが、はっきりと大きな声でこう言った。「はい!!!」その瞬間、さとりの姿がハクレイのように美しくなった。
続く