【推しの子二次創作】「推しのB小町!」#3 アクアの記憶
こんちは!ウラ麗が混乱してるよ!じゃ,どぞ!
私は平賀麗。ある日陽東高校から下校中,星野アクアさんに出会って私の家に泊まっていくことに!?
麗 「ど,どうぞ…。汚いかもしれませんが…。」
アクア 「全然全然!うちと同じぐらいだよ!」
麗 「い,今お茶用意します…。」
いやマジでどう言う状況!?もしかしてアクアさんも陽東高校に!?いやいやそんなわけない…。こんなイケメンが同じ高校になんて…。落ち着け,落ち着け麗!!
麗 「あ,あの…。アクアさんはどこの高校に…?」
アクア 「陽東高校の2年だよ。」
え,マッジイイイイイイ!?ほんとにそうだったどうしよう!?ここはとりあえず…。
麗 「わ,私も陽東高校の1年でして…。また職は決まっていないんですけど…。」
言っちゃった!?この人なら信用できるって思って無職だと言ってしまったじゃないか!?どうすればーーーーっ!?
アクア 「…俺も最初は何もしていなかったよ。アイのための復讐でいっぱいだった。でも,ある人に出会って,アイを殺した真犯人が分かりそうな情報を,あるテレビ番組に出たら教えてあげるって…。そして俺は子役をやっていた時期があったから,『役者』と名乗り出てその番組に出たんだ。」
麗 「もしかして…。それが『今ガチ』…?」
アクア 「見てくれてたのか…。」
麗 「え,えっと…。大変でしたよね?」
アクア 「…まぁな。あかねの炎上もあったし,仕事で付き合ったりもしてるからな。」
麗 「…そういえば,あかねちゃんって,番組の後半らへんの頃から,アイさんに似てたような…?」
アクア 「…すごいね,君。そう,俺はあかねの才能を見て,アイの復讐のために利用した。復讐が終わったら別れるつもりだ。」
麗 「…アクアさんって,学校で好かれたりしますよね…?」イケメンだし…。
アクア 「まぁ,多少は。でもあかねと付き合っていることを言ったら,女子はすぐに去っていく。…人ってのは,簡単なもんさ。」
麗 「す,すごいですね…。……すみません,アクアさんに一つ聞きたいことが…。」
アクア 「お,何?それとさん付けとか敬語で話したりしなくていいぞ?」
麗 「は,はい…。」
少しずつ,アクアさんの中身が見えてくる…。
アイさんと深い関係…アイを演じたあかねちゃんに惚れていた…復讐…真犯人…役者…。
麗 「あ,あの…。」
スター性を感じ,嘘をも信じる瞳…。
……星野……。
麗 「……ア,アクアって…。」
アイさんの…。子供ですか…?
アクア 「…!?…麗,お前には全てを話していないと,気づかれてしまった。いいぞ,恥から恥まで話してやる。……覚悟しろよ。」
麗 「は,はい…。」
アクア 「……お前が言った通り,俺とルビーはアイの隠し子だ。アイの苗字は星野。星野アイだ。そして俺は,前世の記憶を持っている。雨宮五郎という医者の記憶がな。俺は,星野アイの担当医だった。アイを確実に支えてやると誓った。だがある日アイを殺したストーカーと同じ奴に殺された。それから目を開けると,いつの間にかアイの子供になっていた。俺は神なんかは信じていなかった。だが,転生したことを見れば,神を信じるようになって間違い無いだろう。」
麗 「す,すごい…。転生なんて…。あるんだ…。」
アクア 「……このことを,今まで誰にも,有馬にも,あかねにも,ルビーにも話せていなかった……。…麗,これを救ってくれて,ありがとう。」
その時,彼は笑っていた。その時,私は全てをわかった。だけど,これは間違いない。
麗 「アクア。」
アクア 「…麗?」
麗 「…今まで,誰にも話せなかったんだよね。あかねちゃんに希望を持ったけど,気づいて欲しかったけど,ダメだったんだよね。ルビーちゃんにも知られちゃったら,本当に大変になっていたのを,ずーっと1人で抱えてたんでしょ?……これからは,私も背負ってく。迷惑じゃ無い。…復讐が終わったとしても,1人で背負っちゃダメだよ?」
アクア 「…麗。今ならなんでも聞いてやる。今だけだ。」
麗 「…ねぇ,私の願い,聞いてくれる?私ね,B小町の隣に行きたいの。ルビーちゃんとか,かなちゃんとか…。…でも,君に気づかされたよ?私が越えるべきは,あの3人だけじゃ無い。君だって,あかねちゃんだって,星野アイでも超えてみせる!…だから,私の夢…ルビーちゃんに…。…伝えてね?」
アクア 「…わかった。必ず伝える。」
麗 「…ごめん,変なこと言って。あ!でも,もちろん泊まってっていいからね!」
アクア 「…麗。じゃあ,改めて邪魔するぞ。」続く★