【短編小説】輝夜の過去(その1)
かぐや姫。
それは竹から生まれ、絶世の美女に育ち、五人の貴公子等から求婚を受けるも断り、やがて月に帰っていった月人。
だが、
幻想の輝夜姫と現実で語り継がれるかぐや姫は、少し違う所がある。
「月に帰っていった」
ここであった______
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蓬莱山輝夜は永遠亭の縁側に座り黄昏ていた。
輝夜「幻想と現実、それは必ずしも同じではない。
私の事も、外の世界では少しアレンジされているようね。」
ふと過去を振り返る・・・
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輝夜「はぁ・・・いてて、何もこんな狭っ苦しい竹の中に入れる事なんかないじゃないの~」
竹の中に一人ごちる・・・・赤ん坊。
この赤ん坊は、なんと月の者なのだ。
とある不死の薬を好奇心から勝手に飲んだが故、罪の償いとして月では穢れているとされる地上に送られてきたのだ。
月から来た所為か未だ身体が若干光っている。
ふいに、赤ん坊が入っている竹を割った者が現れた。
竹取の翁、名を「さぬきのみやつこ」と言う・・・
そこからしばらくは貴方の知っている通り。
輝夜に、迎えが来る所まで。
永琳「輝夜様、お迎えに上がりました。
さぁ、こんな穢れた地など、とっとと離れてしまいましょう。」
・・・・
輝夜「えー?嫌よー。」
永琳「・・・・は?」
これは流石に全くの想定外だった。
永琳「は!?尊き民の都に帰ろうと言うのです!嫌よー。じゃないのですよ!!」
輝夜「だって此処から見る月ってとっても綺麗だもの。あっちにいたら見られないわ。」
永琳「そんな理由!?」
---------------輝夜の過去(その2)に続く---------------
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そうなの?
まあ竹取物語は輝夜の元ネタなんでもう教科書そこだけ読み込んでるww