悪魔の妹と紅い妹4
フラン「んー。でも、どここわせばいいのかは はっきりしてないとこまるのー そうじゃなきゃ『目』をとらえられないのー」
妹紅「そうか・・・」
フラン「だからまずもこーのからだこわして、そんでそのあとおふだがいっぱいでてきて、そこからさいせいしてたからそこのちゅうしんをねらってみる。」
妹紅「おぅ、頼むわ。にしてもフラン、ほんと頭いいな。こんなこと言っちゃあれだが、見た目の割に」
フラン「フラン、495ねんかん、ずっと、ずっと、ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと・・・ほかにすることもないし、ひとりであそんだりほんをよんだりしてたもん。
フラン、ものこわすのたのしいっていったけど、それはふくしゅう(復讐)ができるから。」
妹紅「・・・ほう?」
フラン「フランをとじこめるどあ(ドア)をこわすとせかいがひらける。
じゃあ、フランをすきかってにしたおねえさまたちをこわせば・・・・?
フラン、じゆう。せかいがひらける。だからたのしい。だからフランはみんなみーんな、こわしつくしたいの。」
妹紅「・・・」
どうやら大分訳ありなようだな。
確かに自らを苦しめるものはいらない。誰かに操られる人生なんてそれは塵(ごみ)も同然。
ただ、一番自分をがんじがらめに縛っているのは結局、自分なんじゃないかと私は思う。
---「普通の人間」じゃない私が他の所にいたって、どうせ気味悪がられるだけ---
確かにそうかもしれない。永遠に死ぬことのない私は他人と関わらず生きてゆく方がいいのかもしれない。
今までそう思って、自分の殻に閉じこもっていた。
だけどこの狭い幻想郷の中でも、
一人くらいは自分を分かってくれる人がいる。
私にとってはそれが、フランだった。
フランは、(何故か)私が不死者だということを見破り、さも当たり前かのように普通に接してくれた。
私の夢を、応援してくれた。
今まで私のどんな炎でも解かせなかった氷を解かしてくれた。
だから・・・・・・・・・・・・・・・・
妹紅「・・・一人くらいは、お前が自由になれるように協力してくれるやつがいると思うがな。全員が全員、敵って訳でもないんだぞ。」
フラン「え・・・」
妹紅「これはフランが私に教えてくれた事。」
フラン「フランが・・・?」
妹紅「そう。」
フラン「・・・・・・・そっか。
じゃあきめた。もこーがフランのさいごにこわすものにする。」
妹紅「うん、そうしとけ。お前の姉さんたちがよっぽどのクズじゃない限りは、落ち着いて話せば聞いてくれると思うぞ。」
フラン「じゃあさっきいったとこ(フランの二回目の発言参照)めがけて目をさがしてみる。さいしょはからだをきゅっとして~・・・」
妹紅「・・・しっかりやれよ。」
聞こえるか聞こえないかという程の、無意識で出た言葉。
だが吸血鬼には届いたようでしっかりと微笑んだ。
フラン「どっかーーーーーーーーーーーーーん!!」
ドガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
フラン「そんで!たましいの目をさがさなきゃ!どこ・・・何処・・・ドコなの・・・・・・・・」
リザレクションが始まろうとして一か所に札(ふだ)が集まり始める。
フラン「・・・! あそこだ!きゅっとして~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~・・・・・」
吸血鬼の右手の中には・・・
あったのだ。
しっかりと
不死者の魂の目が。
フラン「どっかぁぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんっ!」
辺りに光がはじけた。
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン
やがて、辺りがはっきりと見えるようになった頃には・・・・
不死者・・・いや、元不死者は消えていた________________________
フラン「・・・」
めからみずがながれてきたわ。
きっとさっき、まぶしすぎたからね。
フラン「・・・ありがとう、ばいばい。もこー。」
独り、そう呟くと、
目元を腕で拭き、吸血鬼は自らの住処目指して走り出した。
(悪魔の妹と紅い妹・終)
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一週間もしないうちに完結しちったよ。(知らんがな)
次はあれの小説書こ~っと!(テス勉しようね
一応pixivによると輝夜ですけど「まず処刑され(死なない者を死なないまま処刑はしないだろう事から、薬を飲んだ者でも殺せる方法を用いた?)、それでも「永遠の力」を輝夜が持っていた事により死なないと判ると地上への流刑となった」とあるので、もしかしたら蓬莱人も◯せるのかもって思いました!良い短編小説でした!