渡るもの藤原妹紅 千差万別

3 2024/12/01 18:06

永遠亭の和室、入り口からは少し離れた所の、落ち着いた場所で仮説を聞こうとしていた。

「で、その仮説っていうのは?」

「かくれんぼで一番見つからない場所ってどこだと思う?」

私は永琳が私の「かくれんぼ」のことを知っているかもしれないようなことにまぁ、永琳だしという気持ちで今は受け止めながら、その問いに答えようとした。

「可能なら、相手の視界にずっと入らない場所、鬼の背後とか?」

「現実味はないけど、一般解はそうね。でも、もっと絶対に見つからない方法があるの」

「これ以外の方法...場外に行くとか?」

「良いわね、その発想、でも...」

永琳が数秒の間を置いて言った。

「妹紅は完全犯罪って、成功した事例は知ってる?」

「そんなことは不可能だからな、成功した事例は、ないんじゃないか?」

永琳が不敵に笑った。

「ええ確かに真の完全犯罪は不可能だわ、でも普通の完全犯罪なら、例え不可能と言われていても、それは成功した事例がないから不可能なんじゃなくて、成功しても事例にならないから不可能と言われるの。誰かに知られればそれは完全犯罪じゃないからね」

「どう、それをかくれんぼに?」

「子供の頃、何回か遊んだかくれんぼも、今となってはただの幻想、そんな風に、幻想になってしまえば、永遠に見つからないのよ。つまり、最初から鬼はいなかった。隠れる側もいなかった。そして、かくれんぼをしたという事例はなかった。そう、起承転結、序破急、それがない幻想こそが、かくれんぼにおける最も見つからない場所、唯一の場所なの」

「つまり...ここは幻想郷ではないと?」

ほんの少しだけ、永琳が出逢ったばかりのひぐらしが泣き終わり、コオロギの泣いていたあの頃に、似ていた。

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その他2024/12/01 18:06:23 [通報] [非表示] フォローする
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なんかSF風というか、なんというか、壮大になりそう、話が詰まったらどうしよう


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