〜クリスマス総選挙〜 またこの場所で/19位ありがと‼︎

14 2024/12/07 19:55

〜人物〜

水花 琥珀(みずはな こはく)♀

綿芽 未来(わため みらい)♂

°.✩┈┈∘┈☆┈∘┈┈✩.°

何年前だったかな。

つい最近だった気もするしずっと前だった気もする。

そんな、不思議な出来事だった__

°.✩┈┈∘┈☆┈∘┈┈✩.°

カーテンを開けると眩しい光が差し込んだ。

今日も1日が始まる。

「朝だぁっ!」

今日はクリスマス。

やっと未来と会える。

何年も待ち望んで

何年も我慢して

何年も言えなかった事がやっと言える。

°.✩┈┈∘┈☆┈∘┈┈✩.°

広場に着いた。

ここに未来が来るはず。

やっと会えるんだ。

気づいてくれるかな

話してくれるかな

けど、もし、気づいてくれなくてもいいんだ。

だって、私は昔と何もかも違う。

気づかなくてもしょうがない。

けど、けど、それでもあの頃みたいに笑いかけてもらいたいな。

無理か。

けど、いいんだ。

未来が無事で、元気だっていう事さえわかれば。

°.✩┈┈∘┈☆┈∘┈┈✩.°

「未来...来ないなぁ...」

かれこれもう2時間も待っている。

なのに未来は来ない。

だんだん意識が遠のいていく。

未来...

°.✩┈┈∘┈☆┈∘┈┈✩.°

「あの、すみません、大丈夫ですか?」

誰かの声で目が覚める。

「え...?」

「よかったぁ。もう4時間ぐらい寝てましたよ。」

そんな事を言われても全く頭に入ってこない。

だって、だって、目の前にいたのは未来だから。

「あの...大丈夫ですか?」

「あっ、だ、大丈夫ですっ!ご迷惑かけてすみませんっ!」

「いえいえ、全然大丈夫ですよ!」

気づいてくれなくてもいいなんて私はなんてバカだったんだろう。

こうして会うと気づいてほしくて、もっと喋りたくて仕方ない。

「あの...」

「はい?」

「信じてもらえないかもしれませんが、私、雪なんです。」

「え、?」

「未来の知っている通り、私は交通事故で死んだ。けど、今はこの通り生まれ変わって生きてるんだよ、?」

「悪い冗談はよしてください...」

「私、未来に会いたくてここで待ってたの。もう昔とは全部違うけど、未来の事を好きなのは変わりない。いや、絶対に変わらない。だから...だから、信じて...。」

「本当に雪...?なんで...」

「ほんとだよ。ずっと未来ともう一度会いたいと思ってた。」

「雪...」

「ねぇ、覚えてる?」

「何を?」

「ここ、私達が初めて出会った場所だよ。何回もデートして、何回もクリスマスを一緒に過ごしたよね。」

「うん」

「もう昔の私じゃないけど、これは絶対に忘れられない思い出。」

未来、本当にありがとう。

「ねぇ、未来。」

「ん?」

「ずっと言いたかった事言っていい?」

「もちろん」

「大好き。」

未来は目を見開いた。

そして、すぐ私の大好きな太陽みたいな笑顔になって言った。

「俺も大好き。」

「へへっ」

ある聖なる夜の不思議な不思議な物語__

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タグ: クリスマス 選挙 場所

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その他2024/12/07 19:55:45 [通報] [非表示] フォローする
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1: る.な. @Mjmjmjmj 2024/12/08 08:07:18 通報 非表示

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