『２位大大大大感謝っ！』【バレンタイン・ミステリー】消えたチョコレートの謎

２月１４日———バレンタインデー。

街中が甘い香りに包まれチョコレートの山が並ぶ中、一際目を引くのは「チョコレート王国」と名付けられた特設ブースだった。

そこでは世界中に珍しいチョコレートが集まり、特別なイベントが開催されていた。

———しかし、その日チョコレート王国で起こったのは誰も予想しなかった事件。

人気のチョコレートが、開店前に全て消えてしまったのだ。

人々が集まる中、主催者の夢蕾は焦りを隠せずにいた。

「どうしよう、これじゃイベントが台無しだ！」

その時、偶然通りかかった高校生の茉里は、事件の匂いを嗅ぎつけた。

茉里は好奇心旺盛な少女で、いつも冒険を求めている。

「この事件、面白そう！私が調査してみるよ！」

茉里は、友達の沙織と共に事件の申請を探ることにした。

茉里たちはまず、チョコレート王国の周辺を調べ始める。

すると、目撃者の１人が「黒いフードを被った怪しい人物がいた」と証言した。

「フードの人物……。あの人、もしかして………！」

茉里は、町の伝説で聞いた「チョコレート泥棒」の存在を思い出す。

チョコレート泥棒は、バレンタインデーにチョコレートを盗むことで有名な謎の人物だった。

茉里と沙織は、チョコレート泥棒を追いかけることを決意したのだった。

2人は、町の裏通りを駆け抜け、遂にフードの人物を見つけた。

「チョコレート泥棒」は、大量のチョコレートを抱えて逃げようとしていた。

「待って！それはみんなのチョコレートなの！」

茉里が思い切り叫ぶと、フードの人物は振り返り、驚いた表情を浮かべる。

「茉里と沙織……。何をしているの？」

———その瞬間、茉里はチョコレート泥棒の顔を見て驚愕した。

「まさか、君は……！」

フードの人物は、茉里の幼馴染の琉音だった。

琉音は、チョコレート王国の裏で働いており特別なチョコレートを作るために試作品を持ち出していたのだ。

「ごめん、これは新しいレシピの実験なんだ。みんなに、食べてもらいたくて……。」

茉里と沙織は、琉音の話を聞いて納得する。

琉音は、イベントを盛り上げるために特別なチョコレートを作っていたのだ。

しかし、琉音の行動は誤解を招いてしまった。

「じゃあ、みんなにこのチョコレートを配ればいいじゃん！」

「そうだね！一緒にイベントを盛り上げよう！」

３人は急いでチョコレート王国に戻り、琉音の特製チョコレートをみんなに配った。

参加者たちは驚き、喜びの声を上げる。

———「これは今までにない味だ！」

———「心がこもってるような温かい味がする！」

その結果、イベントは大成功を収めた。

バレンタインデーは、友情と冒険の素晴らしい思い出として３人の心に刻まれる。

そしてチョコレート王国は、毎年この日を「バレンタイン・ミステリー」として記念することとなった。

茉里たちはこれからも新たな冒険を求めて、共に歩んでいくのだった———。