【春総選挙】〈小説〉春の声
春がやってきた。
春奈はお気に入りの公園「潮波公園」に行きたくて仕方がなかった。
今日は月曜日。
歩いていける距離じゃないため、親に連れて行ってもらう。
親の都合で、土曜日に行くことになった。
「あと何日待てばいいの~!」
学校帰り。
声をかけられているような気がした。
「チュンッ」
「なんだろう。うぐいす、かなぁ~。」
少し帰り道から道を外れ見てみると、満開を迎えた桜の木の枝に、うぐいすが止まっていた。
「私を呼んでいたのは、あなただったのね。」
「チュン」
「おい何してるんだよ春奈ー。」
また呼ばれた。
「あいやなんでもなーーーい。」
土曜日。
潮波公園に着いた。
「もーどんだけ待ったと思ってるの!もう1年くらい待った気分なんだからー。」
「チュンッ」
「えあの時と同じ声なんだけど。」
またあの声で呼ばれた気がした。
春奈はうぐいすと桜一緒に写真を撮った。
家に着いた。
「楽しかったー。でも何であの時と同じ──」
「チュンッ」
「あ、また同じ声───」
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