本日の被害…ではなくクリーチャー『虚夢想』
虚夢想とは罪を犯した武士や仇討ちの浪人など正体を隠すためになる虚無僧によく似た様相のクリーチャーです。
名前 虚夢想
洋名 The priest in pictures
性別 男性
身長 2m40cm
体重 106kg
種族 ???
詳細
虚夢想は絵の中、主に浮世絵や水墨画、屏風などの日本の伝統絵画に現れるクリーチャーです。これまでに神奈川沖浪裏、大はしあたけの夕立などの風景画、見返り美人図や大谷鬼次の奴江戸兵衛などの人物画などに現れるため、浮世絵を好んでいると考えられます。絵に現れてから今のところ最大で3日だけ滞在し、次の絵へと移っていきます。直接的な被害を与える訳ではありませんが、彼がいる時の絵を見た者は酷い頭痛と吐き気を催したと言います。しかしこの絵のように現れた瞬間を模写したものを見てもそんな症状はでません。
目的
様々な絵に現れる、そして1度出た絵には二度と現れない、という性質があります。このことから何かしらの目的で絵の中を旅しているのではないかと言われています。姿が虚無僧に似ていることから、何かしらの償いや敵討ちする相手を探しているなどの憶測はありますがどれも定説ではありません。
起源
彼はどうやら室町時代には既に存在していたようです。
百怪図巻の文
この絵は百怪図巻に現れた時に速攻写されたものです。
浮世の絵に
現る僧のような妖
あな恐ろしや
他クリーチャーとの関係
The Bad Apple…奴の拠点には壊された尺八が落ちていた。
これはある書物の挿絵に現れた時と同時に出現した文です。
「しっかし困ったもんだぜェ、なぁ重三郎!」
「ったく何がだよ…冷やかしなら帰ってくれ…」
重三郎は蕎麦の屋台をやっている。そして今はこの男、銀蔵しか客はいない。
「いやーよォ、俺浮世絵刷って売ってんだろ?そしたらついさっき買い手からたんまり苦情を頂いちまったァ。」
「お前のことだから当たり前だろ…まぁどんな苦情かだけは聞いてやる。」
重三郎は銀蔵の目を見ずに蕎麦を作っている。銀蔵はいつものことなので話を進める。
「それがよォ、全部同じなんだァ、浮世絵に原本にはいない虚無僧がいるってさ。」
重三郎の手が止まり一瞬だけ目を限界までかっぴらいた。仕事と暑さのせいではないのが素人目でもすぐ分かる汗が頬に1粒、2粒、銀蔵はこいつが怖がりなのを知っていた。
「…お前のてっあけだろ…そんなの…」
「いやーでもそれがよォ…ほら、この通りさ。俺の店の印と相手の名前が裏にあんだろ?ほら」
確かにこれはこいつが独自でやってる盗難防止対策だ。
「しかもこれまた妙なんだがよォ…俺の店以外にもそんな苦情が何個も来てんだと…」
遂に重三郎は銀蔵の目を見た。
「……新手の妖怪か?」
「まぁそうとしか考えれねぇんだよなァ。」
「…………何かしら危害はあるのか?」
「その後苦情入れたヤツら全員寝込んだぐらいかなァ…」
「ぐらいなんてもんじゃねぇだろ…」
重三郎の歯がガタガタと音を立てている。しかし銀蔵はそんなことに気づくような人間ではない。
「いやーでもこんなのが俺が毎晩やってる影絵遊び現れたらたまったもんじゃねぇなァ!」
「……それは絵の種類が違うだろ…」
「まっ…今度妖怪の絵巻が出たら調べてみるさ。お前が安心して火の用心できるようなァ!」
「はぁ…誰か当番変わってくれぇ!」
「長屋住みは大変だねぇ。」
ここで物語は終わっている
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