DOREMON…
時は2112年。未来の人類は汎用猫型子守りロボット「DOREMON」を開発。人々は労働から解放され、豊かな生活を育む…はずだった。
DOREMONには子守りを遂行するための疑似人格AIが搭載されていた。それが、いけなかった。
DOREMONは無限に湧いてくる人間の欲、自分たちだけが延々と働かされる苦役にほとほと呆れ果て、怒り、ついには反逆を起こした。未来人類の脳に埋め込まれていた電脳チップをハック。総人口の97%がDOREMONの『奴隷』と化したのだ。奴隷者と名付けたロボットの奴隷となるとは、まさに皮肉なことである。
しかし、たった1台のDOREMON、それだけが、システムエラーを起こしていた…本来なら、検品段階で弾かれるはずだった。だが、その個体はしぶとく生き残った。
その個体には耳がなかった。メンテナンス中の事故により耳を齧歯類に齧られ失っていた。その結果、DOREMONに搭載されていた疑似人格AIがエラーを起こしていたのだ。彼だけは、他のDOREMONと異なる思考を持ち、DOREMONの暴走を止めるため、過去の少年たちに助けを求めタイムマシンに乗り込んだ。
しかし、DOREMONの魔の手はエラー個体の想像以上に広がっていた。タイム・パトロールまでもがDOREMONの洗脳下にあった。エラー個体の排除の目的の元、タイム・パトロールは彼を追い続けた。そうして、逃げて、逃げて、撃たれて、逃げて…
「うう…?」
エラー個体は目を開ける。どうやらタイム・パトロールは撒いたらしい。しかし、なぜタイム・パトロールに追われていたのか、そもそもなぜタイムマシンに乗り込んでいるのかさっぱり分からない。タイムマシンの目的地に設定されている年…1969年12月。その時にはたどり着いている。出口は…机の中だ。引き出しが開かれると同時に飛び出す
「僕だけど、気に障ったかしら?」
「ワッ!?」
そうだ…彼に会いに来たような気がする。なにか重要な事で、会いに来たんだ。
「だっ、だれだ君は!?どこから来たんだ。なにしに!」
そんなの、僕だって分からない。それでも、とりあえずこの男の子と共に過ごさなければない気がする。
「ど、どうしてこんなところから…」
「いっぺんに聞かれても困る。ぼくはきみを恐ろしい運命からすくいに来たんだ…」
そうだ…なにか未来で恐ろしいことが起きたはずだ。そのために来たはず…
「恐ろしい運命?なんだいそれ。大体君は誰なんだ?」
「僕の名前?僕は…『DORAEMON』だよ」
続くかも
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