ここに小説投稿する!
ぼちぼち気まぐれコーシンするから、いいなって思ったらハート押して欲しい。リクエストとかは、気が向いたら募集するね?
もしよかったら見てやって下さいな。
人に読まれると上手くなるらしいので。
>>1
やっぱリクエスト募集するわー。書くもんない……わけじゃないけど公募原稿から逃げたいし((
採用するかはわかんないけどね!
「さみしい」
声に出して、彼女が言った。
「寒くて暗くて、どっかに閉じ込められてるくらい寂しい」
俺に背を向ける彼女は、月明かりの中にその影を浮かび上がらせていた。頬のあたりから、一瞬、銀色が飛んだ。
「……かぐや姫なら。かぐや姫だったら、全部忘れて向こう側に行けるのに。全部全部無くして、消えられるのに」
そう言った彼女の姿は、はっきりしているはずなのに儚げで、脆くて、美しかった。
「あーぁ、消えたい」
「嫌だ」
硬く閉じていたはずの唇から、否定の言葉が零れる。
「寂しいなら、俺が満たす。君のためなら、なんでもする」
きっと彼女は空腹なんだ、愛情に。不意に思いついた、そんな柄にもないポエムチックなフレーズは、声に出せずに夜に消えた。
「あなたは、私を必要としてくれるの……?」
振り向いた彼女の頬を、幾筋もの銀色が伝って落ちた。
「あぁ。……かぐや姫じゃなくて、俺だけのシンデレラになって下さい」
彼女の返事は、
重なった唇のあいだに溶けた。
今日書くやつbyひなちん
【学園バトル/学園を支配する者に生徒代表の者達がバトルに挑む/ハッピーエンド✨/死ネタw】
追記
この学園は、ある転校生によって支配されていた
その転校生は不思議な能力を持っており、その能力で学園中を支配していた
その転校生が来てからというもの、学園中に暗い空気が流れていた
それに耐え兼ねた生徒達の代表者が1人ずつその転校生にバトルを挑む
さて、元の平和な学園が戻ってくるのかッ!?
>>7
「ねぇまだわかんない?」
転校生が生徒会を嘲笑うようにそう言った。
「僕が欲しいセカイに、キミ達はいらないの。だから消えてくんない?もうボロボロなんだしさ、諦めなよ」
ケタケタと笑い声を上げて、転校生がボロボロになって横たわっている生徒会のメンバーを見渡した。そしてそのまま、足元にいる彼をガッと踏む。
「グッ……」
「ていうか、キミらが諦めないと、会計くん、コロシちゃうよ?」
苦しげに声を上げる、会計の彼。
それを楽しそうに眺めると、会長に向き直った。
「ほら早く決めて?降参するか、見捨てるか。さーん、にーい…!?」
いち、までは言わなかった。否、言えなかったのだ。何故って?光り輝くペンダントを握りしめた彼が、転校生を睨みつけたからである。
「なに、何だよそれっ……!?」
学園全てを支配してきた転校生ですら、何か大きな力に怯えるほど、それは強い光を放っていた。
「……何もクソもあるかばーか。お前にはわかりっこねぇよ」
そう不敵に笑うのは、男勝りな書記の女の子。
「も〜、会計くん遅いって!早く怒っちゃえばよかったのにさ〜!」
「まぁまぁ、ここは、我々の気持ち全てを持つ彼に任せましょう」
支え合うように立ち上がり駄々をこねるのが副会長、なだめるのが会長。
生徒会全員が立ち上がったのを見た会計がネックレスを指で弾いた途端、
「っは……!?なん、でっ……」
転校生が驚くのも無理はない、そこは広い広い生徒会室になっていたのだ。
「散々いじめたくれたなぁ?ま、あのネックレス、俺が怒らんと使えへんから、ある意味好都合やったけど。もう俺らのターンやで。行くでっ、みんな、頼むわっ!」
さっきまで苦しんでたのが嘘のように、自信満々に彼は笑う。
「言われなくても分かってるっての!展開、束縛っ!」
楽しくてしょうがない、とでも言うかのように、転校生を縛り付ける書記。
「しょぉがないな〜、ちちんぷいぷい、氷雨〜!」
言うこととは裏腹に、副会長がぴょんこと跳ねながら、書記の束縛を凍らせた。
「会計くん、頼んだよっ!防御障壁!」
さすが会長とでも言うべきか、生徒会が傷つかないように、金色の薄いベールを作り出す。
生徒会メンバーが、転校生を取り巻くように縦横無尽に駆けた。
>>8
「いくでっ!PTAに代わって、お仕置きよおおおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
ネックレスが、眩い程に光り輝いた。それは爆発するかのように、或いは包み込むかのように、転校生に降り注いだ。
「く、はっ……!!やだ、まだ帰りたくな……………」
絶叫にも似た言葉を残して、光が消えた後には、そこにはもう転校生の姿はなかった。
「終わっ……た……?」
書記のこぼした呟きに、ネックレスをチラッと見た会計が、うなずく。
「はぁぁ……疲れたぁ〜……」
ペタン、と可愛らしく座り込む副会長。
「今回ばかりは、副会長に同意、ですね」
会長もそう言うが、結局、
「さあ!まだまだ働きますよ!まずは大穴のように抉ってしまった校庭を直さなくてはなりませんから、ね」
天使の如きその柔らかで黒い微笑みに、生徒会の誰もが思う。
___やはりブラックの二つ名が付くだけあるな、この生徒会___
駄々をこねる声やら泣き言やら、阿鼻叫喚とでも言える校庭の真ん中で、
妖精のように小さくされた転校生が閉じ込められ暴れるネックレスが
きらりと光った。
「えっ、オッケーもらったんだ…」
『うん、富山のおかげ〜!ほんとありがと!』
「いや、親友のためだもん、いいって〜。ごめん、もう寝るね。おやすみ」
ピッ、ツーツー。
今し方きったスマホを片手にベッドに倒れ込み、深く長くため息をつく。
「やっぱ、そうだよね…福井、可愛いし」
誰にいうともなくこぼした愚痴は、寂しそうに捩れて消えた。
「うん、もういいや!忘れよ!」
どうせ諦めるしかないって思ってたし、と言いながらも、ポタポタと枕に染みがついていく。
「っ……好きだなぁ、諦めらんないな…」
拭っても拭っても止まらない涙に、パジャマの袖がずっしりと重たくなっていく。
「…好き、だったのになぁっ……」
グス、と鼻がなった。
最初から、絶対に叶わない恋だというのはわかっていた。だって福井はすごく可愛いから。小柄で、明るくて、優しい。あの子が振られるわけがなかった。だから、諦めたつもりでいたんだ。福井が告白する、と言った時も、少し迷ったけれど、応援しているはずだった。でも実際はこの有り様だ。
「かっこわるっ…性格わるっ…」
親友の恋すら応援してあげられないなんて。
>>12
いろんな悲しいとか悔しいとかが混ざった涙は、全部枕が吸い取っていった。
ヒック、としゃくり上げながら、何気なく星でも見ようかと窓を開ける。生憎曇りで、月は見えないな、と呟こうとする。と、
「あっはは、ひでえ顔」
そこには、ずっと昔から一緒の幼馴染み。最近はこいつと話してなかったから忘れていた。……こいつとは、家も部屋も向かい合わせなんだ。小さい頃は、親にバレないように夜中迄喋っていたりもしたものだった。私が「朝も喋ろうね」と言うと、いっつもお決まりの文句のように、「うん、待ってる!」と言ってくれていた。まあでもそれも年と共になくなるわけで。
「……久しぶり」
「……おう。…話聞くぜ」
学校も分かれたから、ちゃんと顔を合わせるのは本当に久しいはず。それでも、どこか安心できる彼の声色に、気づけば全て話していた。
「ずっと、石川君が好きでっ……でも福井と付き合うって、応援したくて、できなくて……!」
グチャグチャで繋がっていなくても、彼は私の話を聞いてくれていた。
「フラれて、悲しい?」
「悲しいに決まってんでしょっ…」
昔からどストレートすぎんだよ、と心の中でツッコミを加えておく。
「じゃあさ、俺にしない?」
「……え」
一瞬、意味がわからなかった。
理解するより先に、顔がカァァ…と赤くなっていく。
「な、に言って、んの…!?」
「だから、俺、お前のこと好きなの。俺と付き合ってよ」
今度は、ツッコミを入れるような余裕なんてなかった。ただただ恥ずかしくて
「……考えさせて…」
口から捻り出したのは、そんなダサい一言。それでも彼は、
「おう、待ってる」
と言ってくれる。自信に溢れているその屈託のない笑顔に、シャッとカーテンをし、枕を抱きしめる。雲の晴れた空から、月明かりが差し込んでいた。