梅雨の日に
…
しとしとと、冷たい雨が降ってきた…
木でできた大きい机にかかった私の青い傘が映えている。
まだお昼をすぎた時間であるというのに辺りはとても暗い。
数分前に注文したゼリーが私の前にひとつ。喫茶店ならではの色。
電気が反射やしてゼリーに映っている。私は読んでいた本に栞を挟む。
右手に取った銀色のスプーン。スッとゼリーを掬いその中の美しいせかいわ眺める。
人が逆さまになり少し歪んで見える。
私の心は少しの間楽しさに満ちる。
店の中はいつもは無い雨の匂いが強かった。
私は彼のことをふと思い出し悲しくなる。
それでも、甘いゼリーの味と雨の匂いは変わることがない。
そして私はまた一人
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書いたの誰か分かったら声かけて多分あたんない
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