残滓。【4】

10 2021/06/14 14:40

「話が、あるの」

「……え?」

そんなふうに真剣に見つめられたことが、かつてあっただろうか。

君は話を切り出したきり、黙ってこちらを見つめている。その瞳を見つめ返しながら、ふと思った。チワワの様な愛らしい瞳、鹿の様にしなやかな脚。それなのに何処か背筋をスッとさせる様な眼差し。そうまるで……蛇の様な。

きっと見つめあっていたのは3秒にも満たないはずで、それでも僕にはそれが10分にも20分にも感じられた。

「……んーん、やっぱりいいや」

へら、と笑って顔を逸らした君の頬を伝ったそれは、僕の見間違いだったのかのしれない。さらりと流れた黒髪の毛先が描く軌道に、目が惹きつけられる。

それきり、僕らは夏が過ぎるまで一度も会わなかった。

きっとその夏は、一生に一度きりの、鮮やかな嵐の様な夏だったんだ。

ーーーーー

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飽きちまった(((

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その他2021/06/14 14:40:08 [通報] [非表示] フォローする
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1: REITO@TGSDF @RX78 2021/06/14 15:30:47 通報 非表示

とりあえずこれは書き切ってくれ…


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