ボクの失ったもの
15歳のボクが失った人はたくさんいる。
でも、ボクが守らなければいけない人ははもう少ない。
置いて行かれたというよりは僕が生きてはならない存在なのに生きてしまっている。
僕は、5歳の時に優しい母。8歳の時に優れ者の姉。11歳の時に憧れの祖父。12歳の時にゲームが得意な兄。そしてサッカーが上手い親友のタスクを失った。
今日僕はまた一人の大切な人を失った。その人は藍だ
今までボクの探偵ごっこに付き合ってくれていた。
藍がナビゲートをしてボクが実際に動くというくだらない遊びに付き合ってくれた。
藍は、明るくて元気だけどどこか大人っぽい。外見もとても可愛くて勉強もできる。
運動はちょっと苦手だけど料理や裁縫もできる。でも、どこかちょっと抜けているところが可愛らしかった。
ボクはそんな藍を失った。運動が苦手な藍に木を登ってと言ってしまった。
もちろん藍は優しいから断らない。だけど、途中まで登ったところで頭から落ちてしまった。
全部ボクのせいだ。こんな僕の方が木を登って頭から落ちるべきだ。
そう思ってしまう。というかそうであってほしい。
僕が守るべき人は独身の叔母。いつも優しい祖母。小学校に入学したばかりの弟。
その3人だ。でも、今の僕には守れる気がしない。だから、僕はもっと強くならなければいけない。
生きてはいけないのに強くならなければいけない。こんな矛盾した考えの僕を誰か救ってほしい。
ただただそう願って道を歩くボクだった。
-end-
追記:コメントありがとうございます~!実話ではないですよ!
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そうよぉw前小説じゃないと思ってなっがい文書いたけど小説だったっていう