君についた嘘
俺の好きな璃子は、俺を好きじゃない。
幼馴染の璃子は、俺の嫌いな夕に想いを寄せている。
『倫太郎聞いて~。今日夕君がね。私の事好きだって言ってくれたの。』
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昔の記憶が蘇る。
『倫太郎私ね、倫太郎の事が好きなの。』
「俺も。璃子が好き。」
『両想いだね💘ずっと一緒にいようね。』
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『倫太郎聞いてる??』
「聞いてる。聞いてる。」
『なんか、魂抜けてたよ。まさか、付き合って欲しくないとか?」
璃子は、笑いながら言う。
「いや、別に両想いで良かったな。」
俺は、嘘をついた。
『うん。頑張ったかいがあった。』
璃子は、笑みが溢れていた。
「俺は、頑張っても意味ねぇのかよ。」
ぼそっと俺が呟く。
『なんか言った??』
「いやなんもない。」
『そう?ならいいけど。あ。そうだ、明日から夕と一緒に登校するから。』
「は?リア充は、イチャイチャ登校すんのかよ。」
『文句ある?』
「ねぇよ。」
『ふーん。』
「あっそじゃあ俺移動教室だから行くわ。」
『ばいばい』
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