翠玉色の君 【小説】『アベアテ』

5 2023/12/18 20:08

間違いで同じ小説が二つありますが、作者は同じなので気にしないで大丈夫です。

この小説はYouTuber『アベル&アテネ』の二次創作です。

大怪我等はありませんが擦り傷ほどの表現はあります。

上記が苦手な人は回れ右!

大丈夫な人はレッツゴー!

ーー

土砂降りの日だった。

でも、だからこそ、君を見つけられたのかもしれない。

ーー

その日は傘を差しても意味が無い程の土砂降りだった。

誰でもそんな気候のもと外に出ようなんて、絶対しないだろう。

だが、俺はどうしても外に出ないといけなかった。今日中に投稿しなければならない動画の編集があったのだが、まるでタイミングを見計らったかのように、丁度キーボードが壊れてしまったからだ。

ネットで売ってないか探してみたが、適当なものが一切なかった。それでその時、キーボードが売ってあるお店へずぶ濡れになりながら向かっているという、仕方のない状況になっていた。

なんとかお店につき、適当なキーボードを見つけ出し購入をした。ずぶ濡れで店員には冷ややかな目で見られたが。

そしてお店の中で、またこの土砂降りの中家まで帰るのか…と憂鬱な気分になっていた。

ふと、ガラス張りのお店だったからか、外がやけに暗く見えた。

ガラスには如何にも憂鬱な気分、というのが見てとれる、俺の顔がうつっていた。

『またのご来店お待ちしております』と書いてある小さな看板を横目で見ながら、俺は傘を持ち、店を後にする。

やっぱり傘も意味がない土砂降りに、深くため息をつきながら、家に向かって歩き出した。

丁度家まで100メートルぐらいのところに差し掛かった時、何故か引き込まれるように目に入ったものがあった。

暗い路地裏の手前の方で、鮮やかな黄緑色…だが、少し汚れていたパーカーのフードを深く被り、うずくまっている_”人”だった。

その子のフードの中からは、金色の髪が見えた。外人なのだろうか…。

近寄りがたい雰囲気を出していて、外人かもということもあり少し怖かったのだが、俺はまた吸い込まれるように、その子に手を伸ばしていた。そのままそっと声をかける。

「あ、の…大丈夫……ですか…?」

もちろんコミュ障の俺には優しい声かけなどわからず、誰もが真っ先に思いつくであろう言葉になってしまった。

その子は少し肩を震わせ、しばらく何の返事もくれなかった。俺にはどうすればいいのかわからず、最初にとる行動では無い行動をしてしまった。俺は_恐る恐るその子の顔を覗き込むようにして見た。

その”女の子”の瞳は___翠玉色だった。

俺が顔を伺うとその女の子はバッとフードで顔を隠した。

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タグ: 翠玉色 小説 アベアテ

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その他2023/12/18 20:08:29 [通報] [非表示] フォローする
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ここでの『適当』はそれにあったものって意味で使ってるよ^ ^


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