scpとトレバーベンダーソンでオリジナル仮面ライダー小説第7話「空気の読めないスコーン」
今日は犬徒さんのわかりやすいscp授業で最近胸糞悪いscp勉強ばかりだからいい話をしてくれるそうだ
最近稔さんの口調が柔らかくなった
朝おこしに来てくれる
「起きてください 職員としての自覚を持ってください」
とパンツとシャツだけの男に言っている 正直少し興奮している変態がいる
廊下を歩きながら思う
ここにきて1ヶ月 僕は児童養護施設で育った
10歳で母を亡くし両親の親を知らない
駆け落ちだそうだ
亡き母に聞いた話では親父は死刑になり死んだが真犯人が発覚し事件になったそうだ
高校生活 アルバイトでゲーム機を買い遊ぶことぐらいはできた
しかしここの生活はそこそこだしかしぼっちな俺とっては楽しい
部屋に着くと犬徒さんはプロジェクターを用意してた
犬徒「ようきたか
今日はscpー2040ーjp
ようこそ未来へを話そう
とある学校に発生した時空間異常で卒業式の帰りだ
学校に関係している人に1人博士をつけて監視してたんが
廃墟に侵入する迷惑YouTuberに入られて博士を変更することになった
知ってる通り一般人にばれてわいけない
そして新しい博士が戸田いくとそこには
佐々木という職員がいました
戸田博士: 佐々木さんはいつもこんな坂を登っているのですか?
佐々木氏: いつもじゃありません。私も学校まで足を運ぶのは5年ぶりです。
戸田博士: そうなのですか?
佐々木氏: 仕事が忙しくなりまして。それに報告用の確認は吉田のばあさまが日課の散歩がてらしていましたが、去年の春頃に腰をやって寝たきりになってしまいまして。固定カメラでの記録は今も継続していますし、前任の博士はそれでも良いとのことでしたが…定期報告の頻度を増やしますか?
戸田博士: あー、どうでしょう。一応、自分で現状を確認してから判断しましょうか。
佐々木氏: …そうですか。
戸田博士: …何か不満でも?
佐々木氏: あ、いえ、そうではありません。ただ、今まで担当になった人達も似たようなことを言っていたもので。それで報告の頻度を増やしてもすぐに減らすように指示があり、その担当者は長くて3年で他の研究所に移動していってしまいましたから。
戸田博士: それはなぜです?
佐々木氏: 無駄だからですよ。
戸田博士: 無駄?
佐々木氏: あの空間には変化が無いんです。
戸田博士: いや、前任の残した資料では時間の遅延であると書いてありました。対象達は動いているのでしょう?
佐々木氏: 1年で数センチの移動を変化と言えるんですかね?
戸田博士: それは…変化ですよ。
佐々木氏: 前の博士が言っていました。貴方達の組織じゃあ、もっと危険で刺激的な物をたくさん管理しているんでしょう?
戸田博士: …その質問にはお答えできません。
佐々木氏: 詳しく知りたいとか思ってるわけじゃありません。ただ、それらに比べれば時間がゆっくり進むようになった学校なんてつまらないものでしょう。その程度の不思議な事に構ってる暇があるなら、もっと危険な物を対処できるように研究したいはずです。私ならそうします。
戸田博士: …我々が他のオブジェクトの研究を優先したから、だから一般人に進入されたと?
佐々木氏: 別にそこまでは言ってませんし、責めてるつもりもありません。ただ、僕は夢を見ていたんです。科学は人を幸せにするのだと。ですが、実際には世界は常に危険にさらされ、いつ滅んでもおかしくない状況で、今を維持するのに精一杯なのだと、未来を夢見ることも難しいのだと知ってしまったんです。
戸田博士: そうならないためにも我々が活動しているんです。それこそ、時間の遅延を研究することで危険な物品の進行を抑えることができるようになるかもしれません。
佐々木氏: その研究ができないんですよ。境界の中には入れない。変化は無いから観察も無駄。恐らく変化があるであろう境界と中の学生の接触だって200年は先なんです。そもそも変化があるってのも予想でしかない。境界と接触することで境界は消滅するのか。境界の範囲が広がるのか。もしかしたら世界は滅んでて、境界がタイムカプセルになるかもしれない。少なくとも、今この瞬間に出来ることなんて何もないんです。
戸田博士: <沈黙>
佐々木氏: 来年、年号が変わるじゃないですか。時間が止まったのが1987年でギリギリ昭和です。中の人達はね、平成を知らないんですよ。みんなが時間に取り残された30年の間に何が起こったのかを知らないんです。生徒会長の妹さんは今度孫が生まれるそうですよ。
戸田博士: え?
佐々木氏: 3組の藤田さんは甥っ子が海外で個展を開くようなカメラマンになりましたし、新婚だった古文の水嶋先生の旦那さんは再婚して幸せな家庭を築きました。
戸田博士: <沈黙>
佐々木氏: 出入り業者の宮永さんは津波で実家を無くしています。校長先生の奥さんは最期まで校長先生が出てくることを願っていました。
戸田博士: <沈黙>
佐々木氏: それを、みんな知らないんです。知らずに昭和のあの日の真っ只中にいるんです。それをみんなが知るのは更に年号がいくつもかわった後の数百年先なんです。僕らに出来ることなんて何もなくて、ただ、楽しそうにしてるみんなを外から見てるしかないんです。みんなそれが辛くて街を離れていきました。吉田のばあさまも寝たきりですし、今も活動してる人なんてほとんどいませんよ。
戸田博士: …では、なぜ貴方はこの街に残っているんです?
佐々木氏: え?
戸田博士: 資料に記載されていました。貴方は他の現地協力者と違い家族が巻き込まれた訳ではない。クラスメイトが巻き込まれただけだ。ならば、なぜ貴方はこの街に留まっているのですか?
佐々木氏: …すごいですね。どれだけ昔の資料まで読み込んでいるんですか?
戸田博士: 私は必要だと思ったからそうしたまでです。今回の事案は我々と現地協力員である貴方達との情報共有が密ではなかったために起こったと考えています。今後の収容プロトコル…いえ、彼らを保護するためにも、貴方達の声を聞きたいのです。
佐々木氏: 貴方はきっと笑います。
戸田博士: 笑いません。
佐々木氏: …ラブレターを…。
戸田博士: はい?
佐々木氏: ラブレターを出したんです。同じクラスの委員長に。
戸田博士: ラブレター…?
佐々木氏: 今みたいな携帯端末も当時はありませんでしたから、文房具屋で買ったレターセットに中学生の拙い文章で一生懸命書きました。春からは別の高校に通う予定だったので、想いだけでも伝えておこうと。それを読んだ委員長が出てくるのを校門で待っていたら境界が出現したんです。委員長は今も下駄箱で私の書いたラブレターを読んでいるんですよ。30年もかけてね。
戸田博士: <沈黙>
佐々木氏: 別に委員長に告白の答えを求めている訳じゃない。ただ、一目見たいんです。願わくば、出てきた彼女を助けたい。40を過ぎたおっさんが、中学生の女の子を想って、科学者になる夢を諦めて、やりたくもない仕事をしながらこの寂れた街で老いて死んでいく。…気持ち悪いでしょう?
戸田博士: そんなことはありません。貴重なご意見です。
佐々木氏: そろそろ見えてきますよ。外に出ている2人が橋本さんと平手さんで、他の人は校舎の中に…。
戸田博士: 3人いませんか?
佐々木氏: そんな、どうして…。
戸田博士: 報告では校舎外にいるのは2名だけのはずです。後の1人は誰ですか‼
佐々木氏: …委員長です、さっき話した。まだ下駄箱にいるはずなのに…。
戸田博士: あれは手に何か持って…手紙?
佐々木氏: …読み終えたのか? いや、それにしてもなんで外に出ているのか…。
戸田博士: …走ってるんですよ。
佐々木氏: え?
戸田博士: あの体の傾け方、手の角度、間違いありません。境界の中の時間は一定です。ならば、他の人より速く動いているとしか考えられません。
佐々木氏: ですが、2人を追い越すにしても時間が…たった5年で? 吉田のばあさまは何も…。
戸田博士: 5年もかかったんです。毎日見ていたからこそ、少しずつの変化に気付かなかったのでは?
佐々木氏: だとしても、急に走り出した理由なんて…。
戸田博士: 顔を見ればわかります。
佐々木氏: 顔…?
戸田博士: 貴方に伝えたい事があるんですよ。手紙の返事を伝えたくて、思わず走り出してしまった。30年前の貴方の手紙が彼女を走らせ境界への接触を早めた。貴方は結果的に境界内の全ての人の時間を進めたんです
佐々木氏: …そんな…今更…30年だぞ‼ 私は今まで何を…あの笑顔に応えられるものか‼ 彼女は生きている、それなのに‼ 時間を止めていたのは…俺の方じゃないか…‼
それから20年以内で境界との接触がで何が起こるかわからないため
人の不足が懸念されたが関係者に問い合わせると8割戻ってきました
そして2年後委員長が突然走り出した草むらに隠れてた猫が驚き飛び出たその草が揺れ境界に接触した
その途端異常性は消えて機動部隊により確保された幸い何もなかった
でも社会復帰講習が行われた
佐々木氏氏の挨拶
今は混乱していることだろう。受け入れるのは難しいかもしれない。 だが、私達はただただ嬉しいのだ。再び貴方達と出会えたことが、言葉を交わせることが。何よりも、同じ時間を共有できることが。
貴方達が下校している間に世界はとても便利になった。まるでマンガが現実になったような科学技術にきっと驚くことだろう。全部教える。何があったのか、何が起こってしまったのか。少しずつ、少しずつ、一緒に前に進もう。ただ、まずはこれだけ言わせてほしい。
ようこそ未来へ。 -佐々木研究員補佐
思わず泣く32年の男の一途な思いが皆を救ったからだ
ドゴーンその瞬間かべが突き抜けるでかい音が後ろから聞こえる
後ろにいるのは天使像ようなものだ鍵がある
黒く変色したほお 灰色の表面
犬徒さんが急いでベルトを取り変身
犬徒「カオス インサー ジェンシー めやはりスコーンの大天使像の鍵を怪人化させたか
逃げろ 世界 」
ここから犬徒目線
奴と戦い始めるしかし殴りつけるが効かない
報告書通りだ 硬い 飛んできた時に 時速119キロで壁に突っ込みやがって
攻撃するものの効かない
怪人も戦闘に慣れている
こうなったらやむおえん
これを使う
「scpーto ーZEROーfourーZERO Welcome to the future」
なんとかこれでしのぐ
引用http://scp-jp.wikidot.com/scp-2040-jp