学校1の美少女がなんの取り柄もない俺に一目惚れ!? ラブコメ小説 #2 用件
その時、初めてその少女の顔を、それも至近距離で、見た。
紫色のロングヘアーに、整った顔立ちのした少女がそこに立っていた。
その少女はなにか不機嫌そうな顔をしていたので、とても迫力があった。
「ご、ごめんなさい!命だけはぁ!」
と、こうなるのも無理がないのだ、正直怖い
「失礼ね、命乞いされるようなことはしてないわ。」
あ、よかった、普通だった。あんまり怒ってないっぽい。
それはいいのだが、
「じゃ、じゃあ何の用?」
それだけが気になる。
「あなた、今の見たでしょ。」
少女はもはやもう俺に目も合わせようとしなかった。
「へ?」
「だから、今のあれを見てたの?って言ってるの。」
「み、みました。」
「そう…」
少女はそう言ったあと、少し間をあけて言った。
「おねがい、さっきの事、黙っておいてほしいの。」
「え、あ、うん、いいけど…」
なんだ、俺のビビった時間を返しやがれ。
「そ、ありがと。」
少女は素っ気なくそう言うと、踵を返して去って行った。
「い、今のってどっかで見た人だな…」
あ、思い出した。美人が居るってこの前話題になってた人だ。
名前は、乃南 優梨奈。
誰にでも塩対応で有名だ。
普通に学年1とかのイケメンでも振られてたしな、間違ってもあんな怖い人とは付き合いたくないな。
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だれかが何人かをメンションして、その人にメンションされた人がまた何人かメンションして…って続けていくやつ