小説ブルーハウス
6章 朝日
翌朝
「ん。」
朝起きると窓の外には森のような風景が広がっていた。
「綺麗…。」
あ、起きなきゃ。
と思って部屋から出る。
「あ、おはようございます。」
颯斗さんに声をかけられ、おはようございます。と返す
『あの』
あ、また…。
「先、どうぞ。」
颯斗さんに譲られ、遠慮なく話し始めた。
「…私達ってどこかで会いましたか?」
そう言うと、颯斗さんは、少し黙ってから、話し始めた。
「あの、お、僕の、友達…。いや、親友に似てるなって、思ったんですけど違いますよね…。」
なるほど
でも、私もそれは…。
「で、でも…。私は、颯斗さんに会ったことある気がするってことをつ、伝えたかっただけです。…すいません。意味はないんですけど。」
気まずいというのはこういう時に言うんだろう。
「あれ?2人起きてたんだ」
上から声がしたので2階を見ると、蒼真さんが階段から降りてきた。
「もしかして…デートの約束?」
ニヤニヤしながらこちらを見てくる蒼真さん。その時、もう一人階段でおりてきたりなさんがいた。
「こらこら。からかっちゃだめでしょ。」
そう言われて蒼真さんは子供のように口をとんがらせた。
ここの朝は、面白いんだな…。
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