そんなはずじゃなかった#2

前回のお話https://tohyotalk.com/question/303521

ーーー

次の日の朝、私はいつもよりも早く起きた。

「うぅ…玲奈ちゃんになんてお礼言お…」

そうだ、昨日は4人で、玲奈ちゃんにお礼を言うという約束をしたばかり。

けど、何を言えば良いのか…

そりゃ感謝の気持ちはあるし、お礼も言いたいよ。

けど何を言ったら良いのかいまいち分からない。

変な言葉になっちゃ嫌だし、、、

けど思いつかなくて、約束を破るのも、お礼を言わないのもダメだ…

「メールしよっ」

〜4人のLINE〜

莉桜「おはよ〜」

美佳「おはよ、なんかいつもより朝早くない？」

桃奈「それ！私も思った！」

莉桜「あ、いやぁ…。玲奈ちゃんに何言おうか迷っててね…」

駿太「それを俺達に聞こうというわけね？」

「あ、てかおはよ」

莉桜「まぁ…、そういう感じかな…」

桃奈「みんな何言うか考えた？」

美佳「私はまだ。その時思ったことを言おうと思ってさ」

駿太「俺も〜。無理に考えるのも面倒じゃん？」

美佳「それは面倒くさがりなだけなんじゃない？」

駿太「え、なんで分かるんだよ笑」

美佳「なんとなく笑」

駿太「なんとなくって…笑」

美佳「笑笑。あ、桃奈はなんか決めてる？」

桃奈「ん〜、ちょっとは決めてるけど、しっかりとは決めてないかなぁ。」

「なんか決めてたら、『めちゃくちゃ頑張って考えましたよ』感が出そうじゃん？」

莉桜「確かに…」

美佳「ま、莉桜が思った事を言えば良いんじゃない？」

莉桜「そうだね」

「分かった。みんなありがと！」

駿太「全然っ」

美佳「大丈夫〜」

桃奈「全然良いよ！頼られて嬉しい！」

莉桜「ありがと、良かったぁ笑」

駿太「何がだよ笑」

美佳「お、！駿太選手ツッコミが早い(？)」

桃奈「選手って笑笑」

莉桜「なんか大会でも始まった？笑」

駿太「この大会辞退しまーす笑」

美佳「笑笑」

「あ、朝ごはん食べてくるから、また後で！」

駿太「おっけー！」

桃奈「了解！」

莉桜「わかった！」

〜LINE終了〜

その時

「莉桜〜」

「はーい！」

「ご飯できてるよ〜」

「今行く〜！」

「あ、降りてくるときに里都のこと起こして〜」

「分かった〜」

「お兄ちゃん〜。朝だよ〜」

「はぁい。てかお前今日起きるの早いな」

「なんか早く起きちゃった笑」

「なんかってなんだよ笑」

「分かんない笑」

「まぁ、いいや笑。下行こ」

「うんっ」

「美味しそ〜」

「母さんなんか今日機嫌良い？笑」

「え、？いつも通りよ笑」

「ほんと？笑なんかいつもと朝ごはん違う気がする笑」

「なんか早く起きたからね笑」

「頑張ったのか？笑」

「うん笑」

「お母さん、もう食べても良い？」

「いいよ〜」

「あ、莉桜、俺を置いて食べるな！笑」

「分かった、分かった笑」

「「いただきまーす！」」

〜15分後〜

「美味しかったぁ」

「だな」

「うんっ」

「あ、用意しねぇと」

「ほんとだ！急げぇ」

ドタバタドタバタ

「そんな焦らなくて良いよ笑」

「あ、なら良かった笑」

ゆっくり、のんびり

「いや、のんびりしすぎるのも…笑」

「えぇ！？笑じゃあ、どのくらいのスピードでやれば良いの…笑」

「いつも通りで大丈夫笑」

「わかった笑」

〜しばらくして〜

「「じゃあ、行ってきます！」」

「いってらっしゃい！」

「じゃぁ、俺こっち友達迎えに行くから」

「はーい！」

「気をつけてな！」

「うん！」

あ、ヤバ…

やっぱり何言ったら良いんだろ…

語彙力ないし…

どうしよ…

……

ちょっとくらい遅れて良いよね…

考えよ…

ーーー

トピ画作成者@BB7様