小説 GOD THE KILLRS(2)

3 2022/03/14 23:43

罪野クロは悶絶していた。足には水晶の様な物が刺さっている。彼の前に立つ男は黒いU字型の装置を持っている。どうやらあそこから水晶の様な物が発射されるのだろう。クロは何もすることができず、ただもがいていた。立ち上がりたいがあまりの痛みで出来るわけ無い。クロは目の前にあった、百円玉を握った。特に意味は無い。しかし、百円玉を握った瞬間痛みが引き、膝を立てることができた。男は戸惑いつつも、もう一度U字型の装置を使った。今度は肩に水晶の様な物が刺さった。クロはまた再び倒れこんでしまった。クロは確かに、百円玉を持ったとき痛みが引き、力を体に入れることが出来た事を認知していた。そして痛みに耐えながら再び、百円玉を握った。今度はしっかりと立ち上がれた。クロは真っ先に、電話へ向かう。その時また、男が装置を使った。今回狙いが外れたようだ。だが、外れた水晶の様な物は電話機に向かって刺さった。そしてクロは思った。「俺が警察や救急車を呼ぶには、まずコイツを倒さなければならない。」と。

クロは走りながら男へ向かって行く。男はまた再び装置を撃つ。クロはそれを手で受け流す。心なしか、いつもより強い力が湧き出ていた。クロは男のそばに到達すると男の顔を勢いよく殴った。男は、玄関を飛び抜けアパートの外へ4メートルほどぶっ飛んだ。しかし、男をぶっ飛ばしたすぐその後に周りから男と同じ装置を持った人物達が、一斉に襲い掛かる。クロはその手にしっかりと百円玉を握りしめて足を踏ん張った。そして思いっきりその拳を振り回す。

ドカシャーン

装置を持った人物が6人ほどぶっ飛んだ。更に襲い掛ってくる、装置を持った軍団。クロはそれを一人一人、蹴りで地面にたたきつけていった。

残る装置を持った人物は一人。その人物は何故か、装置を捨て始めた。これにはさすがにクロも驚いたが、クロは構え続けた。するとその人物は、いきなり空中を歩行し始めた。空中を確かに足音を立てながら進んでくる。クロまで距離を詰めたその人物はクロの顔面にいきなり蹴りを入れる。クロは、1メートルほどぶっ飛んだ。すぐに立ち上がったクロは、その人物の二発目の攻撃を受け流すと、自ら蹴りをいれた。その人物は、それを首を曲げてよけた。その人物の後頭部には、幾何学模様の様な立体が浮かんでいた。

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アニメとゲーム2022/03/14 23:43:17 [通報] [非表示] フォローする
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