死亡後日記

4 2022/04/04 10:43

目覚めは突然だった。

気づけば短い手と足をばたつかせていた。

知っているような、知らないような、不思議な景色を見ていた。

そして、しばらくして気づいた。

これが、僕だったんだ。

僕は自分が生きていた頃の記憶を見続け、だんだんと生きていた頃のことを思い出しかけていた。

といっても、赤ちゃんの頃の記憶。つまり、10年ほど前の記憶はあまり、鮮明ではなかった。

なので、10年も見続けたのではなく、7年ほどで終わった気がする。だが、こっちの世界に「時間」という概念はなく、時計もなかった。

なので、もっと長いかもしれないし、もっと短かったかもしれない。

今までの記憶は、僕がトラックにひかれたところで終わった。不思議と、悲しいとは思わなかった。ただ、友達や家族と話せない寂しさと、親を残して死んでしまった申し訳なさ。そして、あまりにもあっけなく死んでしまった悔しさが入り混じって、僕の身体の内に、染み込んでいった。

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暮らし2022/04/04 10:43:01 [通報] [非表示] フォローする
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1: MrTS @v4292022/04/05 09:42:34 通報 非表示

1作目です


2: どくたー @doku 2022/04/06 17:56:46 通報 非表示

すげー


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