【小説】BTSと私 第5話 〜全てのARMYとONCEのために〜

8 2022/05/02 22:13

BTS題材の小説を書いています

ときどき他のBTSメンバーやTWICEメンバー、BLACKPINKメンバーも出演します

ぜひ読んでみてね

〈登場人物〉

・私・ユンギ・ジン・ナムジュン・ホソク・ジョングク・テヒョン・サナ・ミナ・ナヨン・ジヒョ・チェヨン・ダヒョン・ジョンヨン・モモ・ツウィ・リサ・ロゼ・ジス・ジェニ

〈本編〉

先頭にホソク、そして私の後ろにジョングクとジミンが並んで、三人はBTS行きつけのカフェに向かった。

「もうすぐですから」

ホソクが言った。なんだか暗くてひとけがない。寂しいところだ。でもアイドルはスタバには行けないからね。

「あ、ここです、ここ」

ホソクがおんぼろの古民家の前で止まった。ジミンが私を見て心配そうに言った。

「あのぅ・・・ここ嫌ですか?嫌だったら、もうひとちゅあるから、そこ行きましょか?」

「ううん、いいよいいよ。こういうとこは案外美味しいものが出てくるものだし」

三人は私の日本語が早口すぎて聞き取れなかったはずだが「おんおん」とうなずいた。

「じゃおじゃましま~す」

ホソクが元気よく言って店内に入った。

すると・・・

「아, 대단한 우연!!(あ、すごい偶然!!)」

花のかおりがふわっとする。たたっと誰かが駆け寄ってきた。2,3人いる。女性のようだ。まずい、BTSメンバーだってバレたのかな。

「안녕하세요(こんにちは)」

ホソクは急に大人びた声で言った。ジョングクとジミンは後ろで凍りついている。女性たちは私を見た。

「안녕(こんにちは)」

私は呆然とした。

だ・・・だってそれは!!

あのTWICEメンバーの、サナ・ナヨン・チェヨン・モモだったから!!後ろの方の席にはジョンヨンとジヒョを除く全員のメンバーが揃って私達を見ている。暗い店内には一つ照明がついているだけなのに、彼女たちがいるだけでぱっと光り輝くようだ。

「あ・・・あの・・・」

私がオロオロして振り返ると、ジョングクはTWICEメンバーの視線を避けるように、床をじっと見つめて固まっていた。ジミンも気まずそうにそっぽを向いている。

なんか、怪しい・・・

「우리는 방해하고 싶지 않기 때문에 다른 가게에 간다.(僕達、邪魔したくないので他の店行きますよ)」

ホソクが明るく言った。

「그 아이 누구?(その子誰?)」

ナヨンが私を見て興味津々で聞いた。私はうつむいた。

「아, 우리 친구.(僕らの友達)」ホソクがさらりと言った。メンバーたちはびっくりしたように私を見た。私は赤くなった。きっと、私みたいな冴えない女がなんでBTSメンバーと・・・って思ってるんだろうな。

「우리도 친구가 되고 싶어요. 함께 와줘. 좌석이 있어요.(私達もお友達になりたいわ。一緒に来てよ。席は空いてるわよ)」

サナが首を傾げて上目遣いで言った。皆が頷く。ツウィが「おともだちぃ」と言った。私の後ろでジョングクがぴくりと動いた。

「え、でも・・・」

「あなた日本人ね?」

急に、ミナが静かに言った。

「は、はい」

「えマジで?嬉しいー。うちとね、ミナ、サナは日本人なんだ。てかうちらのこと知ってる?」

モモが笑って聞いてきた。

「はい!!もちろんです。TWICE大好きです。夢みたいです、ほんとに」

嘘じゃない。

「ありがとう」

ミナがにっこり笑った。う、美しい・・・。私はあまりの美しさに呆然とした。サナは「ありがとうね」モモは「嬉しい」と言ってくれた。本当にいい人たち。性格も顔もスタイルも、ダンスも歌も上手で、なんて完璧なんだろう。

「이봐, 그녀는 뭐라고 했니?(ね、彼女なんて言ったの?)」

いつの間にか席に戻っていたナヨンやがサナに聞いた。サナが韓国語で伝えると、ナヨン、ダヒョン、チェヨン、ツウィはきゃあっと言った。

「カムサハムニダあ~」

ニッコリしてくる。私はただ頭を下げるしかない。

「ね、ここ座ってよぉ」

サナが隣の席の椅子をひいた。私はホソクたちを振り返った。

どきりとした。

3人とも、とても怖い顔だったから。

「あの、どうすればいいの?お、オットケ・・・」

慌ててホソクが微笑んだ。

「僕たち別のぉ店に行ってますから」

そう言って、石のように固まったままのジョングクとジミンを店から追い出す。チリンチリン。出ていった。私はちょっと心配になった。TWICEのみんなにもそれがわかったみたいだった。

「ほら、座って」

ミナが優しく言ってくれた。私が座ると、みんな興味津々でテーブルに身を乗り出した。

「이봐, 조금 전의 그들의 태도는 이상하다고 생각하지 않습니까?(さっきの彼らの態度変だと思わなかった?)」

「호석은 아직 좋지만(ホソクはまだマシだけどね)」

「뒤의 두 사람, 우리를 본 순간 쓸데없이 굳어졌고.(後ろの二人、私達を見た途端固まったし)」

「사나, 무슨 일이야?(サナ、何かしたの?)」

「그래, 나?(ええ、あたし?)」

「다현과 쯔위도 수상하지만,(ダヒョンとツウィも怪しい)」

「그래, 나?(ええ、あたし?)」

「기다려! !(待って!!)」

ナヨンがきっぱりと言った。呆然としている私を見て、

「모두, 이 아이와 친구가 되고 싶어요. 그럼 이 아이에 맞지 않으면.(みんなこの子とお友達になりたいんでしょう、だったらこの子に合わせないと)」

「그렇다.(そうだった)」

「ごめんなさい」

ツウィとチェヨンがぺこりと小さい頭を下げた。私は「いやいやいや」と手を振った。なんだかちょっぴり惨めだ。

「ごめんね。じゃあさ、あなたのこと教えてよ」

ミナがミルクカフェオレを飲みながら言った。

「いや、その前に飲み物頼まなあかんでしょ」

サナが言った。

「すいませーん」

モモが怒鳴った。

「ミルクカフェオレ・・・でいいよね?・・・うん、ミルクカフェオレひとぉつ」

「は?」

奥からおばさんが出てきた。日本語がわからないらしい。モモが笑いながら韓国語で言うと、台所に戻って行った。

「じゃ、自己紹介どうぞ!!」

サナが可愛く言った。

「ええと、、、はい。私、○○と言います。日本人です。22歳、です」

「なんで韓国来たの?」

モモがストローを噛みながら聞いた。みんな興味津々だ。

「えっと、その。実は私、BTSメンバーと付き合ってて、、、」

「えええええええええ!!!!!!」

ミサモが立ち上がって大声を上げた。日本語わからないメンバーはぽかんとしている。

「BTS 멤버와 사귀고 있어(BTSメンバーと付き合ってるんだって)」

「어ーーーーーー!!!!(えーーーーー!!!!)」

「え、だれだれ?誰と付き合ってんの?」

「何年ぐらい付き合ってんの?」

私はたじろいだ。ツウィはこわばった表情でテーブルを睨んでるし、ナヨンともサナとダヒョンは興奮してるし、ミナとチェヨンが抑えてくれたからよかったが、私はすっかり縮こまってしまった。

そうだよね、BTSとTWICEの関係なんてカップル以外の何物でもないよね。不快になったかなあ、ごめんなさい・・・

「落ち着いて落ち着いて」

「조용히(静かにして)」

「で、誰なの?」

サナがウズウズして聞いた。

「・・・ユンギです」

私がつぶやくと、ふうーっとみんなため息を付いた。なんとも言えない表情をしている。感情を消してるな、これは。一体何を考えてるんだ。

「ユンギか。かっこいいよね。結構年の差あるのね」

ミナが言った。

「ユンギと一緒に住むために来たんだね!!」サナが言った。

「そうなんです。でもまだ私韓国語できないし、慣れないから心配で・・・」

ミナが通訳してくれている。

「タイヘンですね」

ツウィが言った。表情はすっかり和らいでいる。

「でも大丈夫よ。うちらもう友達だから。困ったことがあればなんでも言って」

「そうそう。お互い助け合わなくちゃ。いずれこの中の何人かが――」

TWICEメンバーは目配せし合った。

「BTSメンバーの妻になるんだから」

「は?」

私は思わず間抜けな声を出した。

「今、なんて・・・」

「だからね、今わたしたち、競争してるの」

サナが焦れったそうに言った。

「誰が一番早くBTSメンバーと結婚するか」

メンバーはみんなどっと笑った。私が何がおかしいのかとミナに聞くと、ミナは言った。

「なぜかというとね、わたしたちの中の誰も、まだBTSメンバーと付き合ってもいないからよ」

え・・・

ええええええええ!!!!!!

こんにちは。BTSを題材に小説書いてます。

全てのARMYそしてONCEのために!!

よかったら読んでみてね!!

【小説】BTSと私 第6話

https://tohyotalk.com/question/340161

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芸能2022/05/02 22:13:53 [通報] [非表示] フォローする
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ほんとに長くなってしまいました

ごめんなさい!!!!

感想よろしくお願いします


3: 3コメさん 2022/05/03 07:48:14 通報 非表示

続き気になる


4: 3コメさん 2022/05/05 11:00:08 通報 非表示

>>3
続きまだですか??

気になって仕方ないのだが((


>>4
ごめん、最近マジで忙しくて

でもARMYとONCEのためにも頑張って更新します!


>>5
ヤバい!こうふんする!


>>7
ほんとっ?ありがと(#^.^#)


続きが読みたいです


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