【小説総選挙】私は。
これは、蒼旡の実話が少し含まれています。
小学2年生の時、私はある男の子2人にからかわれていました。
その人達と近くの席で、からかわれている時、私はなんて言えばいいのか分かりませんでした。
蒼旡「ちょっ…そんなことしてないよ。」
桂「でも昨日も宿題忘れてただろ。」
冷「また蒼旡忘れたの?笑えるー。」
なんで2人共嘘をつくの…。
教室のみんなは一斉に私のほうに顔を向け、大声で言われて恥ずかしく、私は顔が赤くなりました。
それから、私は毎日のようにからかわれ、友達から、話しかけられることもなくなりました。
冷「蒼旡ードッジボールしよーぜ。」
蒼旡「え?私はいいや。」
冷「なんで?お前ドッジボール強いだろ。」
蒼旡「全然強くないよ。むしろ弱い方だし…。」
冷「へー。どっちにしろこい。」
冷は蒼旡の手を握って動き出す。
蒼旡「へ?」
冷「お前がいないとだめなんだよ。」
蒼旡「え…そうなの。」
冷「だから、一緒にやろうぜ。」
蒼旡「あっ…うん。」
それから私は毎日のようにドッジボールをやらされました。
ある日のことでした。
友達と話をしたかったのに…
蒼旡「あのさ…。」
友達「ごめん。今忙しいから。」
蒼旡「あっ…分かった。」
いつの間にか友達とも話せなくなってしまっていた。
桂「蒼旡ー何してんのー。」
蒼旡「いや…別に何も…。」
私は嘘をつき笑顔を振る舞う。
考えてみればなんで男子2人に絡まれてるんだろ…。
桂「ふーん、てかさ、お前、雰囲気変わった?」
蒼旡「え?」
桂「いや、だって春の時、結構陽キャだったじゃん?」
蒼旡「え?そうだったけ…。」
桂「うん。まぁ俺は別にいいけどさ。」
絡まれてる理由って陽キャだったからなのかな…。
蒼旡「別にいいってどうゆうこと?」
桂「あー冷のことだよ。」
蒼旡「?」
桂「冷はお前のことが好きなんだよ。」
蒼旡「え?」
あり得ない返答に驚いた。
桂「あっ…これ言っちゃいけなかったやつだったわ…約束したのに忘れてた。」
蒼旡「え…。」
桂「蒼旡ー冷には言わないでくれない?」
蒼旡「あ…うん…。」
桂「よしっ。じゃっ。」
いじめていた男子、「冷」が私のことが好き?嘘にしか聞こえなかった。
その気持ちのまま、3月になりました。
冷「蒼旡ー宿題やってきた?」
蒼旡「あっ…うん。やってきたよ。」
冷「へーやっとやってきたんだー。」
蒼旡「いつも宿題やってるよ。」
冷「あれっそうだったけ??」
いつものように私はからかわれていました。
先生「おい。蒼旡ー今先生話してるぞー。」
蒼旡「あっ…はい。」
冷のせいで怒られた…。
冷「怒られたなー。」
蒼旡「うるさい。ちょっと黙って。」
冷「はいはい。」
むかつく…。
先生「えー重要な話です。冷のご家族の用事によって、冷はこの2年生が終わったら転校します。」
蒼旡「は?」
私の耳は壊れてるのかな…。
先生「ですので、休み時間はもうありませんが最後まで仲良くしてください。」
友達「冷が転校だって。よかったね」
友達は小声で私にいってくる。
蒼旡「…」
先生「冷、何か一言いってください。」
冷「はい。」
冷の声はいつもより大人しい声に聞こえた。
冷「皆さんとの1年間はとても楽しかったです。色々な事があったけれど、とてもいい1年になりました。最後までよろしくお願いします。」
泣いている…。
私ははじめて、冷の泣いてる姿を見た。
先生「以上で先生の話を終わります。」
その後、冷は3年生になって転校しました。
もっとドッジボールしとければよかったな。もっと話してればよかったな。
今も後悔しています。
そして。
友達とは同じ中学校になりませんでしたが、桂とは中学校も同じになり、からかわれることもなくなりました。
桂「おい蒼旡。学校いくぞ。」
蒼旡「うん。」
今の私を冷が見たらどう思うのかな。
私は今も考えています。
このトピックは、名前 @IDを設定してる人のみコメントできます → 設定する(かんたんです)