【小説】BTSと私 第6話
BTSについての小説を書かせていただこうと思います
ときどき他のBTSメンバーやTWICEメンバーも出演します(BLACK PINKメンバーも出演させる予定でしたが、話がややこしくなるといけないので、やめました)
ぜひ読んでみてね!
〈登場人物〉
・私(○○)・ユンギ・ジン・ナムジュン・ホソク・ジョングク・テヒョン・サナ・ミナ・ナヨン・ジヒョ・チェヨン・ダヒョン・ジョンヨン・モモ・ツウィ
〈本編〉
「だ、誰がBTSメンバーと付き合うか。。。」
「そ。今あたしたちめっちゃライバルだよね。絶対、自分の好きな人のこと教えないってルールやもんな。ただ、両思いになったら報告せなあかんけどな」
モモが言った。ミナは韓国・台湾人たちに通訳している。すると、ずっと黙っておいしそうにアイスを食べていたチェヨンが言った。
「그와 결혼 할 생각이 있니?(彼と結婚するつもりはあるの?)」
「えっ」
「結婚するのかって。」
「ああ、、、うーん」
私はケンカしたことを思い出した。ケンカというより、私の一方的なわがまま。今頃何してんのかな。怒ってるかな・・・
「まだよくわからないの」
私はうつむいた。みんなは心配そうにこっちを見ている。ナヨンが優しく笑った。
「뭔가 곤란하다면 알려주세요. 당신은 이미 내 여동생이니까.(何か困ってるんだったら言って。あなたはもう私たちの妹だから)」
ね!とナヨンは6人の美しい妹たちを見た。妹たちはにっこりしてうなずいた。私はあまりの優しさに涙がこぼれそうになった。
「そんな・・・ありがとう」
「いいのよ」ミナとサナが言った。
「で、どないしたん?」モモが明るく聞いた。
「実は、さっきケンカしたの。ユンギはいつも優しくて、私のことを気遣ってくれているんだけど、時折クールすぎて苦しくなるの。私のことどう思ってるのか考えると、たまらなくなるの」私は一気に言った。
「なるほどねえ」
ミナが言った。その言い方がまるで主婦みたいだったから、私はもしかしてミナはお付き合いしている人がいるのかもしれないと思った。
「あ、私は彼氏いるのよ」
ミナはすぐに気づいて、さらりと言った。絶句している私に、サナが言った。
「ここにはおらんけど、ジヒョオンニも一般人の男の人と付き合っとるんよ」
そうなんだ。
「아까의 ○○의 이야기이지만, 그다지 신경쓰지 않아도 좋다고 생각해. (さっきの○○の話だけど、あんまり気にしなくていいと思うよ)」
ずっと黙っていたダヒョンが冷静に言った。
「확실히 그도 수줍어합니다.(きっと彼も照れ臭いのよ)」ナヨンが言う。
「어려움을 겪으면 한 번 거리를 두려고합니다.(苦しくなったら、一回距離を置いてみてもいいかもね)」チェヨンだ。
「うん・・・わかった」
私がうなずくと、みんなほっとしたようだった。
「じゃ、新しい妹ができたということで、かんぱーい!!」
サナが立ち上がって叫んだ。か、かわいい。。。
こんなかわいい人たちと競うのか、私は。
「かんぱーい」TWICEメンバーはグラスをあげ、かちん!と暗い店内にグラスの音が響いた。
「カムサハムニダ」
飲み物代をナヨン姉さんにおごってもらった私はお礼を言った。いいのいいの、とナヨンは笑って私の肩をたたいた。
TWICEメンバーと並んで歩く。こうして見ると、やっぱりみんな足長くて顔小さいし、綺麗な姿勢だ。さすがアイドルだあ・・・
突然、ぱしんと背中をたたかれた。
「うわっ」
「ね、LINEやっとる?」
モモの顔がひょいっと現れた。
「う、うん」
「おっしゃ。じゃ交換しよう」
モモはするっとポケットからスマホをとりだした。操作しながら、前を歩くメンバーに言った。
「이봐, ○○ LINE하고있어.(ねえ、○○LINEやってるってよ)」
「정말?(ほんと?)」
「교환하고 싶다(交換したい)」
「이미 읽은 것도 전혀 괜찮습니다.(既読スルーも全然オッケーだよ)」
ワイワイガヤガヤ言いながら、私はTWICEメンバー(ジヒョ姉さんとジョンヨン姉さん以外)とLINE交換してしまった。
夢みたい。
「좋아, 라이벌이 혼자 늘었다.―― 쯔위、너 무서운 얼굴이야. 무슨 일이야(よし、ライバルが一人増えたわね。――ツウィ、あなた怖い顔よ、どうしたの)」
みんながツウィを見る。確かに険しい表情だ。
「어? 그래, 아무것도 아니야.(え?ううん、なんでもないよ)」
「이렇게.(そう。) 」
みんながまた前を向くと、ツウィの表情がすっと暗くなったのを、私は見逃さなかった。
TWICEメンバーと別れ、私はユンギの部屋に入った。彼はソファで居眠りしていた。部屋にはクラシックが流れている。
私は荷物を降ろしながら、彼の寝顔を見つめた。
実は今日よりひどい喧嘩をした日は何度もあった。しかも、大体がユンギが塩すぎることが原因だったから、傷つくのはいつも私だった。
私はグラスに水をついで飲みながら、もしかしたら、このまま彼と付き合い続けるのは無理かもしれない、と思った。
そのとき。
ピーンポーン。
私は石のように停止した。
誰か来た!
私はごくりと唾をのむと、玄関に行き、恐る恐るドアを開けた。そこには男の人の足が見えた。
「형, 조금 부탁이 있어 왔지만・・・(ヒョン、ちょっとお願いがあって・・・)」
素晴らしく低いイケボだ。
男の人の顔がドアの隙間から見える。目が合う。
私は手に持っていたグラスを落とした。グラスは派手な音をたてた。
「어느 쪽입니까?(どちらですか?)」
キム・テヒョンが、ポカンとした顔で私を見て、言った。
〈続く〉
【小説】BTSと私 第7話