蝶々が舞う#2花が散る時
第二話 花が散る時
〜夜〜
カナエ 「じゃあ、担当地区の見回り行ってくるわね。しのぶ、アヤメ、カナヲとあんずとすみれのことよろしくね。」
アヤメ 「まかせて!」
カナエお姉ちゃんは柱だから警備の担当地区がある。あんずはカナヲの、双子の姉だ。
しのぶ 「分かったから、気をつけてね、姉さん!」
カナエ 「大丈夫大丈夫!姉さんは強いんだから!ね?心配しないで寝てなさいしのぶ。」
しのぶ 「はいはい。姉さんが大丈夫って言って大丈夫だった試しがないじゃないの。」
アヤメ 「まあまあ、しのぶ、カナエお姉ちゃんも忙しいんだから。」
心配な気持ちはわかるけどね。
しのぶ 「…そうね。姉さん、気をつけてね。」
カナエ 「はーい♪姉さん頑張っちゃお!」
すみれ 「カナエお姉ちゃん!頑張ってね!」
あんず 「気をつけてね!!」
カナエ 「えぇ。ありがとうすみれ、あんず。」
しのぶ&アヤメ&あんず&すみれ 「いってらっしゃ〜い!」
カナエ 「行ってきまーす(^_^)」
この時まで私は、この幸せは永遠に続くのだと思い込んでいた。
〜朝5時ごろ〜
鎹ガラス カァァァァ!伝令!伝令!胡蝶カナエ、上限の弍と戦いの末、重体!死亡は免れない!!カァァァァ!胡蝶シノブ、胡蝶アヤメ、駆けつけろォォォ!カァァァァ!!
えっ?どういうこと?カナエお姉ちゃんが重体!?死亡は免れない!?どうしてっ!?いや、考えてる暇はない。早く行かなきゃ!!
しのぶ 「姉さん!姉さん!だから言ったのに!!早く行かなきゃ!!」
〜カナエのところへ〜
着いた。
アヤメ 「カナエお姉ちゃん!!」
しのぶ 「姉さん!姉さん!いやぁぁぁ!私を置いて死なないで!!待ってよ!」
カナエ 「しのぶ。しのぶなら大丈夫よ。一つお願いがあるの。姉さんはしのぶが笑顔でいてくれたらそれでいいの。だからね、仇を討とうなんてしないで。鬼殺隊を辞めて、普通の女の子として生きてほしいのよ。」
しのぶ 「無理よ!今さら普通になんて生きられない!!姉さん!姉さん!!」
カナエ 「アヤメ、しのぶを頼んだわ。先にいなくなってしまうけどごめんね。すみれにも何もしてあげられなかったわ。」
アヤメ 「謝らないで!カナエお姉ちゃんのおかげで私もすみれも救われたの!!両親を親に奪われて、でもあの時カナエお姉ちゃんが来てくれなきゃ、私もすみれも死んでた!!カナエお姉ちゃん!先にいかないでよ!!」
そう。私とすみれはあの日、カナエお姉ちゃんに救われた。鬼殺隊に入ったばかりのカナエお姉ちゃんは、ぎこちなくも、懸命に私たちを助けてくれた。まだ12歳だったというのに。あぁ神様。どうして善良な人から死んでいくの?
カナエ 「しのぶ、アヤメ、ありがとう。絶対氷は吸わないで。肺が凍るわ」
しのぶ 「肺が凍る!?どういうこと!?姉さん!姉さん!!いやぁぁぁぁぁぁ!!!!」
アヤメ 「カナエお姉ちゃん!!!!」
この世界は残酷である。この不条理な世は終わらせる。そのために私は、刃を振るう。運命の歯車は、まだ動かない。
投稿遅れてすみません!今回は長めになりました!そして暗い^^;コメント、いいね、フォローよろしくお願いします!次回はすぐ出せると思います!これからもよろしくお願いします!
>>18
かまぼこ隊がお祝いしてるのも微笑ましいね!蜜璃ちゃん後輩からも好かれてるんだなぁーって思った